乃木坂46(短編)

□ホワイトデー
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齋藤飛鳥編...





















3月14日















飛鳥side...















どうも。飛鳥です。

今日はホワイトデー、男子から女子にお返しをする日。

メンバーや私は男の人にあげたから当然返ってくる。











コンコン(扉を叩く音)













スタッフ「失礼するよ〜」


白石「あ、どうしたんですか?」


スタッフ「いやな、貴幸が今日会議が長引くとの事だからホワイトデーのお返しを渡してくれって言われたから、ここに置いてくぞ」


衛藤「え!?そうなんですか!?」


堀「ありがとうございます」


スタッフ「だから飛鳥は悪いが1人で帰ってもらえるか?
メンバーと一緒に帰っても大丈夫だから」


飛鳥「あ、はい」














そうなんだ、貴幸と帰れないんだ。

じゃあチョコはどうすんだよ!!!

って思ったらLINEが来た。

















〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


















『すまん飛鳥!さっきスタッフから聞いたと思うけど、ちょっと今日は会議が長引きそうだから送る事は出来ない(◞‸◟)
だから1人で帰るのはダメだから、メンバーと一緒に帰ってくれな?』










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜













分かりました!!!とキレながらLINEを送る...

だって皆にチョコ渡したんだよ?

まぁ渡したのは別のスタッフさんなんだけど。

なのに私にはお返しがないとか、あり得ないんだけど...















白石「美味しいこれ!貴幸さんの手作りなのかな?」


松村「ホンマやなぁ〜!これめっちゃ美味いんやけど!!!」


生田「料理まで出来るって...負けた...」

















はぁ〜羨ましい...














堀「あれ、飛鳥は食べないの?」


衛藤「飛鳥は貴幸のチョコ待ってるんだよね〜?w」


飛鳥「はぁ!?べ、別に待ってないし!!!」


星野「飛鳥焦ってる〜w
ならこのチョコ皆で食べちゃうね!」


飛鳥「好きにすれば!!!」













ムカつく!!!💢












でもやっぱりチョコ欲しいな...

帰りまで待ってみようかな...
















飛鳥side out...
















男主side...















時刻23時














やっべ!!!会議が長引いてこんな時間になっちゃった!!!

急いで帰って飛鳥にスケジュール送らないと!!!











でも、飛鳥にチョコ渡せなかったな...

一応皆の分のチョコを渡したけど、飛鳥には自分から直接渡したかったから...

それが会議長引いてこんな時間までになるとは...

飛鳥にはメンバーと帰るようにと伝えたんだが、最後の一行が怒ってる感じだったからな...

そりゃそうだよな、飛鳥もきっと俺がチョコ渡すってのを期待してたのかもな。

俺の自惚れかも知れないけど。
















俺は走って駐車場へと向かった。














そこで物凄く驚いた事件が起きた...
















『は!?あ、飛鳥!?』


飛鳥「遅い、遅すぎる
いったい会議に何時間かかってるの!?」


『えーっと大体8時間ぐらい?
じゃなくて!何で飛鳥がここにいるんだよ!?
皆と帰ったんじゃ...?』


飛鳥「それも思ったけど、まだ貴幸からチョコ貰ってないし」


『あぁ、そうか。チョコ期待してくれてたんだな』


飛鳥「はぁ!?べ、別に期待なんかしてないし
只、お返しがないとかあり得ないから」


『そ、そうか
とりあえずこんな時間だし、車に乗りな。送ってくから』


飛鳥「当たり前でしょ!!!」




























どうやら飛鳥は俺が会議終わるのをずっと待っててくれたらしい。

こんな寒い中待たせてしまうとか...

これで体調悪くなったら完全に俺のせいだな...

でも、チョコ貰う為だけにずっと待っててくれたって事は、そう言う気持ちで良いんだよな...?
























『寒い中待っててくれてありがとな
ほらこれ、カイロ使いな。俺が使ってたやつで申し訳ないけど』


飛鳥「ありがと、別に平気だよ」















相変わらず返事は冷たいけど、顔は少し笑顔だ。

俺もこうして飛鳥と一緒に帰れるのは嬉しい。

俺が乃木坂のスタッフとして入った時に、飛鳥に一目惚れした。

滅茶苦茶可愛くて、顔小さくて、なんか守ってあげたくなる存在だった。

仲良くなって話して、ワガママで冷たくて、酷い事もされた。

でも俺はそれでも嫌いになれなった。

だから俺は秋元先生に直談判をして、飛鳥の正式なマネージャーとして働く事になった。

飛鳥の側に居たいってそう思った。

だから、7年経った今でも、こうして飛鳥のマネージャーを続けている。

きっと秋元先生は俺の気持ちに気付いてるだろうなw















そして、飛鳥の家の前に着いた。














『ふぅ、飛鳥、これお返し。
受け取ってくれるか?』


飛鳥「そんなの当たり前でしょ!!!
でもありがと」


『俺さ、飛鳥のマネージャーになれて本当に良かった。
だからこれからも飛鳥のマネージャーで居たいって思うけど、飛鳥はどうかな?』


飛鳥「...正直、最初は分からなかった。
何で貴幸が私のマネージャーになったんだろうって。
でも、理由が分かった時、ちょっと嬉しかった。
貴幸がどんなに私がワガママ言っても、素直になれなくて冷たくしても、全部受け止めてくれる。
そんな優しさは私には勿体無いって思った。
でも、そんな貴幸の優しさがあったからこそ、私は自由にやらせてもらってる。
だから、ありがとう、私のマネージャーになってくれて」


『飛鳥...』


飛鳥「これからも、私のマネージャーで居てください...
ってか居てくれなきゃ困る!ってか居ろ!」


『おぅ!俺はいつまでも居るさ!
飛鳥が卒業するまで』


飛鳥「...卒業までじゃなくて、ずっと一緒に居てよ...」


『お、おう。俺で良ければずっと一緒に居るよ!』


飛鳥「...ありがとう///」















俺はこれからも飛鳥の側に居続ける。












飛鳥...好きです。



















男主side out...
















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