短編

□あめだま(秋鳥姉妹)
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真夏side



私たちのクラスは割かしみんな仲良し


いっつもわちゃわちゃしてるんだけど、


今日は違う...


教室で椅子にもすわらず


隅でちっさくなって座ってる少女


本人は気づいてないと思っているのだろう


周りのクラスメイトも昼休みだからか


数人で固まって気づいていない




真夏「飛鳥、」


飛鳥「.............。」




嫌われてもいいと思った


今は飛鳥のそばにいなきゃ


もし気づいていないふりをしてしまったら


どこか遠くへ行ってしまいそうで


それだけは絶対阻止しなきゃ






飛鳥side



教室の隅、


みんなにバレないように顔を伏せる


溢れる涙が我慢できなくて


自分が情けなくなる、



真夏「飛鳥、」


飛鳥「...........。」



そう言って私の隣に座る


ちょうど肩に触れるくらい


何かを喋る訳でもなく


ただずっとそばにいてくれた



それからは何故かずっとくっついてくる


移動教室も、どこに行くにも真夏がいて


昼休みも一緒、


私はそれに救われたのだろう...


ちょっと認めたくない気持ちもあるけど




真夏「なになに〜?私が可愛いって?」


飛鳥「んーーー?」


真夏「もう、素直じゃないな〜」


飛鳥「ww真夏さん飴いります?」


真夏「うんいるー!ありがとう!」


飛鳥「……はい、では」


真夏「えー待ってー」





んー、たまには一人がいいかなw。






もしあなたがいなかったら、


今ここにいなかったと思う


今の私はなかったと思う、


今はまだプライドが邪魔して言えないけど


いつか、ちゃんと伝えます


もう少しだけ待っててくださいね、


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