イシスの姫

□イシスの姫 T
1ページ/79ページ

「諸君、君達は幸せじゃよ。歴史に手をふれて見ることができるんじゃからな!
まことにエジプトは古代歴史の宝庫じゃ この遺跡のどこを見ても人間の秘めたるドラマがある。
そもそも、このルクソール神殿は……」

『ジミー… おじいさん(教授)の口癖が始まったんだけど?』

「ブラウン教授 質問!
このヒエログリフはなんて読むんですか?」
「うむ。それは王の(王印)でトトメス王と読む
いやあ、キャロルは熱心じゃ考古学ではカイロ学園高等部でアセトと並ぶ…と……れれ……… キャロルはそれにアセトも、いったいどこへいった」

「キャロル!」「アセト!」

「❈✤❊✹⦿⚬☓」『……!』

「キャロル、アセト!」
「んん、まさか!!」

「ん…と このヒエログリフは……?」
『キャロル、どう分かる?』
「アセト、これなんて読むのー?」
『んー場所変わって?どれどれ…あー、これはね』

「オー根性!さすがわしの弟子達!」
「わわわ!じ 冗談じゃないぜ、落ちたら死んじまう!
ばかっ、アセトやめろ危ないっ!」

『なんのこれしき』
「わーーっ アセト」
『ひぇっ』
「アセト!!」
『わーっ、は 離せヘンタイ!!』
「ばかっ 動くな落ちるぞみんな引っ張ってくれ」

『ひっ バカジミー!』
「あぁ!ジミー、アセトのズボン脱げちゃうわ!」
「動くなアセト わーっ 誰だやめろ!変なとこ持つのは」

「まっ だあれ、どさくさに紛れて」
「あらあ そういう貴方こそ」

「キャー ジミー!」
「アセト、アセト 大丈夫?!」
『うー…キャロルゥ!!』
「!アセトを泣かせるなんて、ジミーのスカタン」
「イテ な、なんだなんだ!命の恩人に向かって!」

「おーい、キャロル!」
「アセトーっ!」

『あれ、姉様とロディさんだ』
「あら本当 ロディ兄さんどうしたの、血相かえて!」

「2人とも大事件だ 迎えに来たんだよ!早くテーベの丘から王家の谷へ行くんだよ」
「なにごとなの?」『どうしたんだろ』

「王の墓を見つけたんだ」

「ええっ!王の墓って」
『姉様、ロディさん まさかまさか…古代エジプトの……』

「そうだよ、王家の墓だ!
ブラウン教授、父が発掘している王家の谷の現場から新しい王の墓が発見されました、来てください!!」

「すっごいっ、ロディ兄さん!」
『みんな、ニュース ニュース!大ニュースだよ!』

「なっなっなに、古代エジプトの王の墓ロディくんネフィくん!」
「おそらく三千年前、封印された墓らしくいま王家の谷では大騒ぎですわ」

「わ、わしも直ぐに行きますぞ!」
「うわーっ、いくいく!ね、アセト!!」
『うん…!早く姉様!!』

「ぼくらも!」
「王の墓だって」「私たちも見たいわ」
「すごい実習になったなぁ」

『あ〜っ ワクワクするよ姉様!
霊魂の不滅を信じて肉体をミイラにして葬られた 古代エジプトの王…』
「博物館でしかみたことないもの!」
「感謝しますぞ、ロディくんネフィくん。考古学者として最大の幸せじゃ!」

すごい、すごいよ!
なんかドラマチック…
三千年もの間 眠ってた王に会えるなんて!!
考古学が大好きな私… エジプトへキャロルと一緒に留学してよかった…
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ