思いつき
□何気ない
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朝日が差し込むam7:00
半目を開いたまま隣で眠る彼女は私の愛する人。
普段はキリッとした猫目で美人なのに眠る姿はちょいとホラー。
そんなところも愛おしい
そろそろ起こさないと仕事に間に合わなそう
「さやかちゃーん。朝だよー」
起きる気配はない。
まぁ、それも無理はない。
つい先日、彼女発起人のワンマンライブ2公演を終えたばかりだ。
疲れも溜まっているだろう。
もう一度毛布を被せ、私はそっと布団を抜け出す。
愛しの彼女のためにも朝ごはんを作ろうか。
サラダにトーストに目玉焼き、至ってシンプルだが朝ごはんらしいものを用意しよう、そんなことを考えながら準備していると香りに釣られたのか彼女のお目覚めだ。
『ゆーりぃ〜、、おはよぉ〜、、』
起き抜けの掠れた声で私を呼ぶ
「おはよ、彩ちゃん。寝れた?」
『寝たー。久しぶりにめっちゃ寝た』
「それならよかった」
「朝ご飯できてるよ。一緒に食べよ」
『え?準備してくれたん?ありがと〜』
ありがとう、と言われるだけで頬が緩む。
何気ない言葉にいちいちニヤケが抑えられなくなる私は相当彼女に惚れ込んでいる。
朝食を食べ終え、お互いにバタバタしながらも支度を済ませ、気づけば家を出る時間
『ゆーり!!はよ行かな遅れる!!』
「うん、準備できた。行こっか。」
『ゆーり、なんか忘れ物してない?』
「???、、、あぁ、大事なもの忘れてた」
チュッ
二人の間の約束事
いってきますとただいまのキス
『んふふ、、、行こっか』
こんな何気ない日々を大切にしていきたい
fin.