海賊世界を馬鹿が駆ける
□二話 元凶
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前回の粗筋
春一は賞金首になった
春「書く必要あるのか?」
作「ないな(キッパリ)」
本編どうぞ
海賊世界を馬鹿が駆ける
第二話 元凶
白髭海賊船
その船上にて朝っぱらから馬鹿が叫んでいた
「えぇ〜朝日が見えて来た現在の時刻は約五時でございます!!」
マストの頂点に立つコイツを見るとこの言葉を思い出す
馬鹿と何とかは高いところが好き!
「うぉい!普通、馬鹿を何とかって言うだろ!?」
細けぇ事気にすんな♪
「ま、いっか……さて、私シュンイチは親父から今日には島が見えるから島が見えたら全員を起こす様にと頼まれたのでごぜぇますが……ばっちりと島が見えております!!」
船の先には緑豊かな島が浮かんでいる
ここ最近の気候から春島で間違いなさそうだ
「皆さ〜ん……島ですよ〜…起きませんね♪」
黒い笑みを浮かべ何やら拡声器のような物を取り出す
『…スウゥゥゥ…し〜まぁ〜だ〜!!!起きれぇぇぇぇぇぇ!!』ピィィィィィィィイ!!
余りな声量にハウリングまで起きる始末
しかも海が騒ぐ程デカイ声…
『皆さん起きましたかぁぁぁ!?男子はどうでもいいけど女子の皆さぁぁぁぁぁん!!何時までも寝てるとあられもない姿を写真に納めて船に貼りまくりますよぉぉぉ!?』
その一言が終わった瞬間、しっかり着替えた女性陣が春一をマストから引きずり落としボコボコにしたのは言うまでもない
「春島か…調度いい、暫くここでキャンプするぞ!」
白髭の言葉に船員達は歓喜の叫びを上げた
最近島に滞在するのは食料調達時位なもので久しぶりの大地が嬉しかったのかも知れない
「サッチ〜!!!」
「おぅ!何だシュンイチ、盗撮写真でもくれるのか?」
「誰が盗撮なんぞするかぁ!?」
こいつは四番隊隊長のサッチ、俺がエース並に仲良くしてる奴
「後で探険しようぜ!!」
「おぅ!!今度こそ悪魔の実を見付けてやるぜ!!」
そのままでも十分強いのに、サッチは悪魔の実を求めていた。
俺はお世話になっているからソレを手伝っているがこれまで悪魔の実を見付けられないでいる
何としても見付けてやりたいと思ってはいるが、伝説級の代物だけにそう簡単には見付からなかった。
思えば今回も見付からなければ良かったと後悔している
この時、あの実が見付からなかったら、まだ皆と笑っていられたのに……
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