海賊世界を馬鹿が駆ける
□四話 怒る風
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前回の粗筋
春一は生きていた
作「……ちっ!……」
春「今『ちっ!』ったろ!?」
作「死んだら新しい話し書こうと思ったのに……」
春「ひでぇっ!!」
海賊世界を馬鹿が駆ける
第四話 怒る風
「『アーロン帝国』!?国家を作ろうとしてんのかあいつらは……!!」
物影から魚人を観察する二人
ウソップは驚きを隠せなかった
「 東の海をまるごと『魚人の帝国』にする気か!!俺の育った村だってあるんだぞ」
「なるようになっちまうさ、あたし達もただ黙って耐えるしかない……今はね……」
「……今は?……あれ……」
ノジコの意味深な言葉の意味を聞こうとしたその時、ウソップはある事に気が付いた
「おい、アイツどこ行った?」
「え、……シュ、シュンイチ!?」
そう、あの馬鹿がいないのだ!
村外れの空き地
「あ、ほいっ!」
……ザック……
「あらよっと!」
……ザック…
「うっし……こんなもんだろ!」
アーロン……奴の性格から、ナミって妹さんをそう簡単に手放すとは思えない
今の内に何か手をうって置いた方がいいだろう……
「出来れば使わないで済むのが1番だけど……もしもの時は……な……」
「只今帰りました〜」
「シュンイチ、あんた何してたんだい?」
「いやちょっと……って何じゃこりゃぁあ!?」
何と言うことでしょう
あれだけ丁寧に掃除した部屋は、家具は壊され、窓ガラスが割れて劇的な変化を遂げています(某番組ナレーション風)
「俺の努力がぁ……どんなBefore・Afterやねん……ありゃ、どちら様で?」
余りの部屋の変化に気を取られていたが、家のテーブルで眠る見慣れない女性がいる
オレンジ色の髪……なんかこっちの世界来て目がチカチカするようになった気がする……じゃなくて!
「もしかしてこの人が……?」
「そ、あたしの妹のナミ」
「……つー事は……この部屋の惨状は」
「ナミの仕業さ」
「……おーまいがぁぁぁ……掃除のやり直し所か、リフォームだよこれ……」
以前ノジコさんから聞いた話しによると、妹さんは何かむしゃくしゃすると、家の物を壊すらしい……
「……取りあえず掃除しますね……(泣きたい……)」
「頼んだよ、あたしは出掛けて来るから……ナミを宜しく」
「夕飯までには帰って下さいね〜」
……何か俺……主婦?もとい主夫!?
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