海賊世界を馬鹿が駆ける

□九話 壁とクジラと約束と
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前回の粗筋

作「気付いた…最近まともに粗筋紹介してねぇっ!!」

春「今更っ!?気付くのが遅い!!」


海賊世界を馬鹿が駆ける


九話 壁とクジラと約束と







「…グゥ〜…グゥ〜…」


嵐をの中進むメリー号

春一はキッチンの机に前のめりで爆睡中

とても気持ちよさそうだ



「『偉大なる航路』の入口は山よ」


「「「「山!?」」」」


導きの灯が指し示すのは世界を半分にする『赤い土の大陸』にある『リヴァース・マウンテン』

海図には運河があると描かれているが、運河があろうと船が山を登れる筈が無い


「シュンイチ、何か知って…」


「クピー…プヘー…むにゃむにゃ…」


春一はまだ夢の中だった…

まだ、当分起きる気配は無い




「……起きんか!!
バキィッ!!

「ヌピヨップペッ!!?」


爆睡し続ける春一を力の限りぶん殴るナミ

春一は壁に叩き付けられて、のたうち回っている


「ぬぉおお…?」


「あんた『偉大なる航路』の入口について何か知ってる?」


「い、入口…?」


涙目の春一を問い詰めるナミ

傍目からは虐めている様にしか見えない


「入口に向かう必要があるのか?南に下れば、どっからでも入れるだろ?」


ゾロの言う事はもっともであるが、そうはいかないのだ


「ちゃんと訳があんのよ!」


「グ、『偉大なる航路』は、ある海域に挟まれてんだよ…いつつ…」


「そう、無風の海域『凪の帯』がね!」


「ふーん…で、それがどうしたんだ?」


「そ、そこは嵐とかが起きないから…大型の海王類がよく育つんだよ…」


つまり、そこは『巣』なのだ

こんな小さな帆船で入ろう物なら、ひとたまりも無い


「入口から入る訳がわかった?」


「ああ、分かった」


「それで…知ってる事は無いのシュンイチ?」


この中で、唯一『偉大なる航路』を知る春一は、漸く立てるまで回復していた


「き、聞いた話しじゃ、海流がどうのこうのって…」


「海流が?」


「四つの海の海流は全部あの山に向かうんだって…よく分かんないけど…」


「!そうか、分かった」


ナミは今の話しから、理解し、皆に説明をした


四つの海流が全て山へと向かい、運河を駆け登る

頂上でぶつかった海流は『偉大なる航路』へと流れでる

もう海流に乗っているこの船は、後は全て舵次第と言う訳

まぁ、ようするに…





「ははーん、要するに『不思議山』なんだな?」

まぁそう言う事だ







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