抹茶

□最強(凶)の旦那様
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「え〜と…もう一回言ってくれる?」


「凪との子供が出来たから休みを寄越せと言ってる」






最強(凶)の旦那様











「「「何だって〜っ!?」」」



「つー訳で育児休暇五年は貰ってくぞ」


驚くファミリーにいたって冷静に書類を勝手に作る春一


「ちょ、ちょっと待った!!クロームが休むのは分かるとして春一が休む理由が分からないんだけど!?しかも五年って…」


「決まってるだろ…凪には安静にしてもらい、俺が家事を全てするからだ!」


きっぱりと言い放つ春一


「そんな理由で五年も休みを取らないでくれ!!」


「そんな…だと?ツナぁ…今『そんな』っつたか?」


右手に嵌められた指輪から吹き出る紫色の炎が春一の怒気を物語る


「てめぇ…凪に係わる事を『そんな理由』だと!?ぶん殴るぞ!!」


「ひぃぃ!?」


「十代目から離れろシュンイチ!!」


「んだ隼人!?吹っ飛ばされてぇのか!!」


火花を散らす十代目ボンゴレの右腕と霧を守護する男

すでに二人の手には匣が握られている


「大丈夫かツナ?」


「はは…俺、春一の前だとダメツナに戻るみたい…」


窓から外へ出て戦闘を開始する(中でやったら面倒な事になるから)二人

ツナは山本に苦笑を浮かべる


「しっかし、子供ができるなんてな」


「はっ、そう言えばクロームって内臓が無いのにどうやって…!」


「ああ、その事か!俺が何とかした」


戦いを瞬殺で終わらせ、窓から部屋に戻る春一

その背後で獄寺がボロキレのような状態で放置されていた


「獄寺くん…」


「で、どうやったんすか?」


「簡単に言うとクローン技術の応用で凪の臓器作って移植した♪」


さらっとスンゴイ事言った春一


「ふははは!俺が何時までも腐れナッポーに凪を任せると思ったか?」


「「確かに!!」」


普段から骸を嫌悪していた春一

何かしない筈が無かった


「休みは三年に減らしてやる!これが駄目ならクローム連れて逃げるぞ?」


「分かりましたよ…」


渋々だが書類に死炎印を押すツナ

春一はそれを受け取り鼻歌混じりに帰っていった


「なあツナ。クローンって確か細胞の劣化がどうのこうとかでヤバイんじゃなかったか?」


「あの人がクロームにそんな危ない事する筈無いでしょ…きっと、理不尽な方法で克服したんだよ」







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