抹茶

□茜色に染まる思い出
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「ルールル〜♪今日も城の警備〜昨日も警備〜きっと明日も明後日も〜♪」


宮殿内を奇妙な歌を歌いながら闊歩するのは春一

数カ月前に(無理矢理)護衛隊の副官になった(された)ものの、平和になったこの国ではやる事は宮殿の見回り位しか無いのだ


「二番ルールル〜♪ヒ〜マヒマヒマヒマだぞこらっ!!」(ポニョのメロディに合わせて下さい)


「うがぁ〜!!身体が鈍るぅ!!」


副官となった彼は国から出ることが出来ない

その為、武者修業をしに行く事ができない

一ヶ月で嫌になった春一は逃亡しようとするも、ビビが泣き出したために残る事になった


「サボろ…部屋で昼寝すっか」


良いのか国王!?こんなのが副官で?

















「…で、何で居るのかなビビ〜?」


春一の部屋の少ない家具のベットに腰掛ける王女様がいらっしゃいました


「シュンイチとお話しをしようと思って」


「俺が帰るまで待つ気だったのか?」


本来ならシュンイチの仕事が終わるのは後、数時間はかかるのである


「ペルからシュンイチは何時も仕事サボって部屋で寝てるって聞いたから大丈夫だと思って♪」


「そーいやペルに仕事押し付けたりしてたな…」


まぁ、いいやと机の脇に置いといた箱から酒瓶を取り出し、煽ろうとしたが、ビビに取り上げられてしまう


「おい返せよ!」


「昼間からお酒なんて駄目よ!」


「昼間から飲むから良いんじゃねぇか!」


ギャーギャー言い争う二人

結局シュンイチが渋々と了承し、コーラを飲む事に

ビビにはオレンジジュースとお茶菓子を出した


「お前は俺から楽しみを取り上げて楽しいか?」


「そう言う訳じゃ無いでしょ…あっ、これ美味しい♪」


「武者修業も駄目、ハーブパイプも駄目、酒も駄目にしてんだぞ?」


「国外に行くのはパパの許可が必要だし、パイプは部屋が煙りで臭くなるからよ」


「ちゅまらん…」


心底つまらなそうにクッキーをかじるシュンイチ


「で、何を話すのさ?」


「昔話でもしない?」


「昔々ある所にお爺さんとお婆さんが…」


「そうじゃ無くて…」









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