抹茶
□最強(凶)の旦那様
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「おーい凪!帰ったぞ♪」
「お帰りなさい春一♪」
抱きしめあう二人
バカップルならぬバカ夫婦である
「三年分の休暇取って来たからな♪一緒に子育てしよう」
「うん…でも…私…子育て上手くできるかな…?」
脳裏に浮かぶのは自分の両親の姿
こんな自分が普通に子育てができるのか不安になってくる
「大丈夫だって!俺が教えてやるよ♪」
「春一が?」
「ランボにイーピンの面倒みたの誰だと思ってんだよ?」
そう、春一はクローム経由でボンゴレと知り合った後、何だかんだで、ちびっ子の世話係になっていたのである
「近所の知り合いの所で赤ん坊の世話したこともある!だから心配すんな」
「…うん♪」
その時
『ナッポー!ナッポー!ナッポー!ナッポー!ナッポー!』
と、警報が鳴った…ってか警報なのかこれ?
「春一…これ何?」
「…ちっ、来やがったか…これは不審者アラームだよ。凪に何かあったら大変だから取り付けたんだよ♪」
「…そう…なんだ…」
クロームは警報から何となく予想がついていた
「ちょっと待ってて、直ぐに戻るから♪」
「うん…」
暫くすると…
『うらぁっ!!さっさと帰れ腐れナッポー!!』
ガシャーン!!
『ちょっ!?僕は凪が妊娠したと聞いたからお祝いを持ってきただけですよ!!』
ドカーン!!
『ナッポーの分際で俺の妻の名を言うな!!そのナッポー毟って、パイナップルの葉を貼付けるぞ!!』
チュッドーン!!
『上等ですよ春一君!!今日こそ僕の力を…痛い!?ごめんなさい調子にのってました!!』
ガッシャーン!
『死ねぇ!!あっ、イーピンとランボは通っていいよ♪』
グシャア!!
「凪ー!お客さんだぞ♪」
「クロームさん!ご懐妊おめでとうございます!」
「これは僕たちからのお祝いです」
イーピンとランボを引き連れて来た春一
若干血の臭いがする気がするのは気にしない方向で…
「二人共ありがとう」
「男の子なんですか?それとも女の子ですか?」
「イーピン…流石にまだ分からないんじゃない?」
「多分女の子だな」
「じゃあ女の子ですね!」
「うん…そうだと思う」
春一がさらりと言った事に皆疑いも無く女の子だと核心する
「ボンゴレ十代目以上の超直感の持ち主の言う事なら間違いないね!」
「ランボ言い過ぎだぜ…んな力ねぇっての」
「絶対ありますよ!」
昔からやたら直感が働く春一に、回りはボンゴレの血が流れているのではと疑ったものである
「どんな子が生まれてくるのかな?」
「凪似の女の子!」
「…春一みたいに優しい子だと思う♪」
「春一さんに似たらそれはそれでこわ…」
「あん?」
「ごめんなさい…」
暫くして、この幸せな家族の元へ生まれた女の子は誰もが魅了される美貌と、誰も敵わない力の持ち主だったとか…
オマケ《十年前から来たクロームを助けるのが春一だったら》