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歩いて行ける距離には、大切な友達。
隣には、大好きな人。
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-kimitaka.risa-
「ねえ、きみくん?」
きみくんはランチで頼んだパスタをフォークにくるくる巻き付けながら、んー?って返事した。
「えみちぃたち同棲するんだってー。」
「へー、やっとか。あいつらもう長いんちゃうん?」
「んー2年くらいって言ってたかな。」
「あ、でもそんくらいなんや。もっと長いかと思った。」
とか言いながら、りさが切りわけたハンバーグを勝手に食べるきみくん。
「食べてるんですけどー。」
「どーせお前残すやんけ。」
「よくわかったね。」
「そりゃもう半年くらいたつからなぁ。ほんで?」
ハンバーグについてきたポテトを食べながら、ん?って、きみくんのほうを見る。
「同棲したいわけ?」
「…なんで?」
「したそーやったから。」
やだな。
りさ、そんな顔に出るのかな。
「…きみくんと住んだら楽しそーだなーとは思うよ。」
「俺はえーよ、一緒に住んでも。今やって半分同棲みたいなもんやし。」
お前の荷物のが多いわ、って笑うきみくん。
くそぅ、かっこいい。
「お前が決めろや。する?」
「…する。」
そーゆうと、きみくんは
ちょっと嬉しそーに笑った。
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