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FIREWORKS
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「今日の目当ては祭ちゃうねん。」

「え、そうなの?」














じゃあなんだろ、って思ってると、

おたのしみや!
って言って笑う。








なんか、久しぶりだなぁ、こうゆーの。









最近は、すばるも仕事が忙しくて、帰ってきてもご飯食べてすぐ寝ちゃってたし。





久しぶりに、

デート


って感じ。














そんなこと考えてたら、
顔ニヤけてるでーって、

笑われた。












すばるだってニヤけてるじゃん。笑














「ついたで。」

「…え、ここ?」










さっさと車を降りて、地面に座るすばる。











「…森林浴?」

「なんでやねん。笑」










太陽でてへんし!
って笑う。




だって…











着いたところは、雑木林みたいなところで。

高台になっていて、下のほうで、お祭りをやっているのが見えた。










「はよ座れって。」




そう言って、手を引かれて座らされる。









目の前には、街の明かりが広がっていて。








「きれー…」

「やな。」











さりげなく繋がれた手の温もりが、嬉しい。









でも、











「キャラ違くない?笑」




そう言って笑うと、うっさいねん、ってあいてるほうの手で頭を叩かれた。













「言っとくけど、メインはこれちゃうで。」

「え?」

「そろそろちゃう?」








腕時計を見て、また視線を戻すすばる。




つられて、そっちに視線を向ける。











急に、目の前が明るくなって。

少し遅れて、ドンって音が、響く。







「わっ…すご…」

「これが、今日のメイン。」









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