REBORN!Dream Long
□Life15
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【並盛ボール】
キンッ
山本が打ったボールは勢いよく飛んでいき
ホームランと書かれた的には当たらずネットに当たった
「ちっ;」
キンッ
『ぅ〜〜〜;』
「おっちゃん、今朝はこれくらいにしとくわ」
「なんだよ もっと打ってきゃいーじゃねーか、どーせ学校じゃ寝てんだろ」
「ちぇ、言ってくれるぜ いつもの」
山本はそう言いながらチャリンと小銭を渡す
「しかしたいしたもんだな、中坊のくせして130km/hの球ガンガン ネットまで運んじまってさあ」
並盛ボールのおじさんは牛乳を差し出す
「ハハハッまだまだだって」
山本は牛乳を受け取りストローをさす
「変化しねー球ぐらい全部ねらった所に打てねーとさ」
「へっ とんでもねーことを簡単に言いのけやがって」
『武っ武!やった!何発かネットまで飛んだ!』
一緒に来ていた暁が嬉しそうに駆け寄ってくる
「おー!やったな!」
「女の子で110km/hの球飛ばすとはな〜」
『でも全部は飛んでかなかった』
「(この娘も凄いこと言いやがるな)」
「そのためにもトレーニングをするぞ」
声がして置いてある椅子に目をやるとリボーンがいた
「お、小僧じゃねーか」
『わー、野球のカッコしてる〜』
「ちゃおっ…ス…」
声が小さくなっていったかと思うと
リボーンは倒れ込み、目を開けたまま鼻提灯をつくって寝てしまった
『無理して起きてたんだねー』
「ハハハ、面白ぇ!!」