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□身長
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「ふわっ!」


 忘れ物があって入ろうとした部室の中から、かなり大きな声が聞こえてきた。

 我らが野球部のマネジの声だ、と思ったらいてもたってもいられなくなった。


「しのーか!?」
「あ、水谷君・・・」


 勢いよくあけた扉の向こうで、篠岡は台の上に片足だけ乗せていた。


「どーした?」

「あれ取ろうとして台に乗ったのはいいんだけど、ちょっとバランス悪くって・・・」
「ガタッとなっちゃったわけか。」


 よくあるよねー、と相槌を打って、篠岡が指差した箱を自分がとる。


「これだよね?」
「ごめん、迷惑かけちゃったかな。」
「だいじょぶだって!てゆーかほら、こういうときはごめんじゃなくて言うことがあるでしょ?」

 篠岡の表情が本当に申し訳なさそうで、つい言ってしまった。


「あ、うん、ありがと!」

 自分が促してお礼言ってもらって思うのもあれだけど、その笑顔が見れただけで十分です。

「そういえば、水谷君はどうして部室に来たの?」


 忘れ物したこと、忘れてた。



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