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□君とあなたの間
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面倒な場面に遭遇してしまった。
ただ教室に忘れ物を取りに来ただけだというのに…。

「――君、付き合ってください!」
「…ごめん、君とは付き合えない。」
「あの、一週間だけでもいいから…!」
「君は、一週間後に後悔したりしないの?」
「……する…と、思う…」
「それなら、付き合わない方がいいと思うけどな」
「…ごめんなさい」
「わかってくれたらいいんだよっ!ありがとね!告白してくれて」
「…うん。こちらこそ聞いてくれてありがとう」
「じゃ、また明日ここで会おうね!ばいばーい」

あわてて隣の教室に隠れて女の子が帰るのを確認してから自分の教室に入ると、告白された側はまだ教室に残っていた。

「さっきの子、かわいいって言ってなかったっけ?」

沈黙するのももどかしく、何の気なしに言葉を紡いでいた。

「かわいいのと付き合いたいはまた別なのよ。」
「そう。」
「ってゆーか立ち聞きなんてずっるーい」
「教室でこんなことしてるあんたたちが悪い」
「だって教室で待っててって言われたんだもん」
「だもんとか気持ち悪い」
「はーい」

話してる間に机のなかを漁って、忘れ物のプリントを探し出した。

「ねえ、」
「何?」
「君は、好きな人は居ないの?」
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