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□三橋の日常?
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「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 声のした方を見ると、さっき落ち着きのなかった人がカウンターの向こうにいるのが見えた。

 さらによく見ると、手にした刃物か何か(後で果物ナイフだったということを聞いた)を悲鳴を上げた女の人の首筋に当てているではないか。


「おらぁ!この女の命が惜しけりゃ手を挙げて金をカバンへ用意しろ!!」

 なにやら言いたいであろう事がぐちゃぐちゃになっている気がするが、それでもそいつのやりたいことはわかる。

 強盗だ。


 しかしまぁ、銀行じゃなくて郵便局なのが、彼がどれだけ小心かを物語っているような気がする。

 そんな風にやけに冷静になって犯人のことを考えていた。
 後になって思い返しても、あれほど冷静だった自分はすごいと思う。


 隣では三橋が震えていた。俺にしがみつこうかどうか迷っているみたいだが、

「俺にしがみついても得することねーよー。」

 三橋がびくっとしてこちらを見た。

 俺だって震えそうなんだから頼るなよ。
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