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□図書館の憂鬱
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ざわ・・・ざわ・・・ざわ・・・

「はぁ・・・またうるさくなってきた・・・。全員に注意したのに・・・。ごめん汐原さん、もう一度頼まれてくれる?」
「はい、わかりました。頑張ってきてくださいね。」

 やっぱりいちばんうるさいのはさっきの集団だ。どうにかならないものか。

「すいません。静かにしてもらえませんか?周りの皆さんが迷惑してるんです。」

 これで静かになると思った。

「何でウチ等が静かにしなきゃいけないの?周りもうるさいじゃん。」
「そーそー、何でウチ等が最初なわけ?意味わかんないんだけど。」
「ほかのところに言ったら?ウザイんだけど。ここに集中して注意するのとか。」

 立て続けに言われて、反論が出来なくなってしまう。自分は悪いことをやっているわけではないとわかっているはずなのに、どうしても声が出なくなってしまう。

 周りの視線が痛い。

 逃げ出したくなった。
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