★交流の釜:連携の碗

□探偵局幻想
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●探偵局幻想●


探偵:三笠・デストロイヤー・尉之

飼猫:一柳・クラッシャー・和

助手:高遠・アンポンタン・日織

依頼人:水と油




■レッドムーン探偵局

<Scene.1>

和「三笠さん、おはようございます!」

日「おはよう、一柳くん。今日のようにじめっとした日は、菌糸類がよく育つ」

和「いや、仕事来た早々に、そんなテンション下がる事言われて…も……。…………。…………。…………って日織?」

日「何故俺を見て変態の名前を呼ぶ」

和「…………。えーと……おでこを触ってみて下さい」

日「?…………」

(お触り中)

日「……36にしてこのハゲ具合……俺はもうおしまいだ……!(がくり)」

和「全世界のアデ〇ンス利用者に、喧嘩売らないでっっ!!??――これ見て下さい!」

日「?……鏡?…………。…………。……こんなに長かったか?後ろの髪」

和「頭髪だけ見ないで、顔に注目して下さい!!」

日「……まあまあじゃないか?美男子ではないが不細工でもない」

和「あなたは自分の顔見た事ないんですか!!!!」

日「昨晩は見たが、今朝は見てないな」

和「それで、何でおかしいと思わないんですか!?」

日「宵越しの記憶は持たん主義だ……ふっ」

和「自分のお馬鹿っぷりを誇らないで下さい!!!!ってか持ちましょうよそれくらい!!」

日「まあとにかく、何故か外見が日織になってしまった訳だが」

和「解ってたのかよ!!人おちょくるのも大概にしろーーーー!!!!」

日「発言が乱れてるぞ」

和「お前のせいだーーーーっっ!!!!」

日「はいはい、俺のせい俺のせい。日織はどうなってるんだろうな」

和「…………(ム、ムカつく)。三笠さんがこの有様なら、なんか想像つきますが……」

ガチャ。

三「おはよう、一柳くん。今日のようにじめっとした日は、菌糸類が全滅しそうだな。奴らは湿気が大好きと見られているが、実は適度な乾燥もないと、すくすく成長しないんだぞ」

和「ここの連中は、朝の挨拶に菌の事しか話さないのかよ!どんだけ頭の中がカビてんだ!!」

日「一柳くん、着眼点が違うと思うが」

和「てめーに言われたかねえ、このスカポンタンめが」

三「いつも可愛い一柳くん、局長権限で命令する。朝の挨拶にほっぺにチューしてくれ」

ガン!!!!(←招き猫)

三「ぎゃん!……何故だ一柳くん……ドメスティックバイオハザードか……?」

和「バレバレだから、こすい演技はやめろ!!!!ってかそこは『バイオレンス』!!!!とことん菌好きだなお前!!!!」

日「何?一柳くんは梅毒だったのか?」

和「『バイオレンス』!勝手に人を性病にしないで下さい!!訴えますよっっ!!??」

三「俺の演技を見抜くとは、流石和さん……(流血)」

日「ふん、あんなへったくそな演技で、俺達を騙せると思ったか!」

和「いや、菌糸類辺りはこれ以上ないってくらいマッチした演技でしたが」

三「とりあえず……この異様な状況を打破する為に、和さんチューをば」

ベン!!!!(←招き猫)

和「打破するどころか、こんがらがるような事言うなーーーー!!!!」

三「……と、このように、一柳和は暴力という形でしか愛を語れないのであった」

和「正真正銘嫌がってんだよ!!!!」

日「ツッコミ所がまた変だぞ」

和「僕の中の優先順位では間違ってません!!!!」

日「……とこのように、探偵局では愉快な仲間達が、毎朝のように和気あいあいとしているのであった」

和「血みどろな和気あいあいなんて、見た事も聞いた事もないですから!」

三「あのー、そろそろ手当てを……なんか羽根生えた裸の子供が、数人舞い降りて来ましたんで……(吐血)」

日「やっぱりお前、幼児趣味だったのか」

和「しかもコスプレさせてる幻覚が見えるなんて、確実に病院行きじゃん」

三「いや……そうじゃなく……(がくり)」
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