京都市左京区吉田新町一の□□□の一の一千◯一十二


□「KERO NOTE - ケロノ-ト - ww」(さる作)
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とある日の午後・・・此処は何時もの日向家では無く、何故かまったく関係無い夜神家内・・・(良いんでしょうか?って言うか不法侵入?)例によって地球侵略の為のヒントを他人に求めているケロロ軍曹達の姿が其処にありました・・・。

『おい!ケロロ・・いったい何処まで行くつもりだ!?』

『そうですよぉ・・見付かったらどうするんですかぁ?僕、此処の男の子怖いですよぉ。』

『ク〜ククク・・近親憎悪ってかぁ・・?』

『それよりも何故この家に侵入などするんで御座るか?』

小隊全員を引き連れ、夜神家を探索するケロロ軍曹は口に指を当てながら囁く様に忠告し始めた。

『し〜・・・静かにしなきゃダミダよぉ・・良いでありますか、我々はこの地球を侵略しに来ているんでありますよ。色々な作戦を立てて実行して来たのに中々進まないのは、日向家しか知らないからでは無いかと考えたのであります!』

『? どう言う意味だ??』

『鈍いでありますなぁギロロ伍長・・・要するに一家庭しか知らない我々が、地球全体・・地球人全体を知る事等到底無理!なのでありますよ。』

『ククク・・要するに、他人の家でも見てみれば分かるんじゃないかってぇ事かい?』

『まぁ・・・確かに限られた家庭環境の中では、得られる情報も少ないで御座るな・・』

『モモッチの所は桁外れだから、あんまり参考にならない・・・其れを知る為に危険を冒してまでこんな事するなんて、流石は僕の軍曹さんですぅ!!』

『いやぁ・・・あんまり褒められてもぉ・・』

『だが、如何してこの家なんだ?何か当てがあるのか?』

ギロロの其の質問にケロロは何も“考えてませーん”とでも言いたげなジェスチャーをする・・。怒りに顔が更に赤くなり始めたギロロを他所に、さも楽しそうにケロロは続けた。

『え〜別にぃ当てがある訳じゃないけどぉ、ほらぁ・・最近さぁ?別に秘密基地持ったじゃん?んで、其処の同居って言うかぁ面白そうな場所が此処だったって言うだけなんだけどさぁ・・細かい事ぁ良いじゃん!?さ、探検するであります!!我輩に続けぇであります。』

『・・・・・唯の好奇心で御座るか・・』

『・・・・・軍曹さんらしいですぅ・・』

『良いんじゃねぇの・・・面白けりゃ・・ククク〜』

一抹の不安を感じながらケロロ軍曹一行は2階へと上がって行った。(注:新しい基地とは此のサイトの事で同居人とは無論“デスノート”の事・・以上、補足説明終わり。)アンチバリアが展開しているとは言え、何時もと勝手が違う邸内を散策するのは必要以上に緊張する様で全員が無口になっている。そんな中、とあるドアの前に来た時、其のドアが勢い良く開かれた。とっさに身をかわす小隊員・・・よそ見をしていた為に避け切れず挟まれ、壁と仲良くなるケロロの横を夜神月が誰かと話しながら廊下に出て来た。

『下で食事の用意をして此処に持って来る、其れまでマリオでもして待っててくれ。ん?分かってるよ、林檎だろ?』

ドアを閉め歩き出す月くんの足元にケロロが舞い落ち、思い切り踏まれる・・・。訝しげに足元を見る月・・ギロロが踏まれてぐったりしているケロロを月の、足元から自分達の方に引き寄せた。

『・・ん?何か踏んだ・・?何も無いな・・・ふん?』

不思議そうにしながらもアンチバリアによって姿が見えなくなっている軍曹達に気付く訳も無く、階下へと降りて行った。

『・・・ふ〜、危なかったですぅ・・。』

『見付からずに済んだな・・。』

『此れで一先ず安心で御座るな。』

『!? 安心じゃねえぇよ!!見てよ、此の足跡!!』

『そんな物は貴様が鈍いからだろうが!?』

『ククク〜そんな事より早い所片付けちまおうぜぇ。』

未だ何もしない内から此の騒ぎ・・・本当、相変わらず賑やかですねぇ。駄々を捏ね拗ねるケロロをドロロが宥め、如何にかこうにか月の室内に侵入したケロロ小隊は辺りを警戒しながら奥へと足を進めた。其れをじっと面白そうに見詰めている何かに気付く事も無く、室内を物色し始めた。

『TV点けっぱなしですぅ。しかもニュースばっかりでつまんないですぅ・・。』

『PC内も犯罪関係のサイトばかり検索してるな・・クク〜もしかして危ない奴ぅ?』

『・・・クルルにそう言われたらお終いでありますな・・ケロ?此のノートは何でありますか?』

ケロロはベットの上に開かれたままのノートに手を伸ばし、読み始めた。
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