∬｀∀＜´∬ 紐育 につく 通り 出口以前
□｢∞COLOR HAS A CAUSE∞｣(さる作)
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∞COLOR HAS A CAUSE∞ 11.RED ⇒ yearning / G66
俺の大切な者
俺の守るべき存在
俺の存在を許してくれる人
そんな他愛の無い理由で俺は戦い続ける
俺が俺らしくある為に
俺が出来る事はそれだけだから
果てない戦場
爆炎と黒煙が立ち上り
敵も味方も力無き者は大地に横たわる
無常で無慈悲な世界
其処で思い浮かぶもの
それは愛しい人達の面影
かけがえの無い友人
慕ってくれる部下
共に戦う兄
待っててくれる家族
その中でも特に思い慕うのは・・・
何時も傍にいた
何時も言葉を交わした
何時も触れていた
少し冷たい体温が心地良い
お前の存在が俺を更に強くする
赤い悪魔と言われても
お前の為ならば辛くない
だが・・・・ふと考える
俺はお前を守れてるか？
俺はお前を支えているか？
俺と言う存在がお前を不安にさせていないか？
俺と言う存在がお前の人生に関わって良いのか？
お前は母星で将来を約束された者
厄介者と言われても肝心な事はお前を頼る国
宝と言われる天才的な頭脳
俺は頭は良くない
お前を支える様な発言も知識もない
お前の意見にただ感心するだけだ
俺はお前を癒せてるか？
俺は邪魔になっていないか？
俺の想いは伝わっているか？
口下手な俺
伝えるのが下手な俺
短気な俺
そんな俺にお前はぽつりと言う
『あんたはそのまんまで良いよ』
赤い身体がその言葉で余計赤くなる
それを見てお前が笑う
人前では見せない様な柔らかい笑顔にようやく俺は安堵する
果てない戦場と言う名の荒野
俺は戦い、お前は指令する
遠く隔たれている俺達
だけど俺はお前の存在を感じている
クルル・・・お前を守りたい
お前と共に命尽きるまで
果てない荒野を歩き続けたい
何時までもお前の冷えた手を温めたい
クルル・・・俺はお前を上手に想えているか？ 《完》