∬`∀<´∬ 紐育 につく 通り 出口以前


□「コ-ドヶロロ〓逆襲のガルル-シュ╋餅コ-ス☆」(さる作)
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西暦20XX年・・・それは突然の悲劇だった・・・。
ペコポン国は突然の侵略により、名前と誇りを奪われ<エリア11>と名付けられたのだった・・・―――。

その時・・・1人の少年が立ち上がり、復讐を誓った。

『何時か・・・あの国をぶっ潰してやる!』

その誓いから数年の時を経て、少年はたくましく成長した。あの日の復讐を胸に秘めながら・・・。


『ガルル―シュ!戦闘にむかうであります!』

『・・・K−6・・・そんなに張り切らずとも良いのだぞ?』

ガルルーシュは口元で微笑みながらK−6にそう告げた。
K−6・・・ガルルーシュが見つけた敵国の最終兵器。秘密裏に運ばれる所を目撃し、かつての親友と共に救出した謎の少女である。その時の戦闘でかつての親友は狙撃され、生死が分からなくなっていた。K−6もその時に狙撃を受け、死んだ筈だった。自分もこのまま殺される・・・そう思った時・・・不意にK−6の手がガルルーシュの足を掴んだ。

『・・・・・!?あっっぶねーーつうの!?ったく、我輩の事マジで殺すきかっっつーの!!・・・つう訳で〜〜一丁行っとく?王の力で復讐であります!!』

『何!?』

ガルルーシュはK−6の強引な導きによって<力>を得て、その窮地を脱したのだった。その後・・・やはり押しかけてきたK−6を養いつつ、敵国に復讐すべく駒を集め始めていた。

『今日はどの戦闘区域に行くのだ?』

『ケロ?・・・あ、考えてなかった〜〜。てへVV』

フライドポテトを口にしながら、何も考えていない笑顔でK−6がそう答える。と・・・同時に何処から出したのか、ガルルーシュが銃を取り出し、K−6の顔にめり込ませた。

『・・・面白い冗談だが、私は冗談は好かん・・・もう一度聞くぞ?今日の戦闘区域はど・こ・だ?』

滝の様な汗を流しながらK−6が答える。

『ケロ〜〜・・・・きょ、きょうはぁ〜〜・・・・あ!?そう、あの11居住地なんてどすか?ね?ね?あいつらが襲撃するって情報もあるし、良いんじゃない?』

『・・・ふむ・・・其処ならば駒も集めやすいか・・・・良いだろう。“悪夢”の準備を頼むぞ、私は妹に会って来る。』

ガルルーシュはそう言いながら、部屋を出て行こうとする。すると後でK−6がそっと呟いた。

『・・・相変わらずのブラコ・・・じゃ無かった、シスコンでありますな。』

すると数発の銃声が響き、K−6の足元に着弾した。悲鳴を上げながら逃げるK−6に、ガルルーシュが睨み付けながら問いかけた。

『・・・何か言いたい事でも?』

壁に追い詰められ、涙目のK−6は首を振りながら答えた。

『にゃ・・・にゃんでも無いでありまふ・・・・』

『ならば宜しい。ちゃんと手入れをしておいてくれれば、新しいポテトを与えてやろう。ついでに“ガンプラ”とやらもな・・・』

ガルル―シュはそう言いながら、部屋を後にして行った。

『わ――い!そう言う事なら我輩張り切っちゃうでありますわよ〜〜!?』

K−6のその声を聞きながら、1人妹の所へ向かうガルルーシュは考えていた。

“たった1人の妹を守る為だ・・・私は何だってできるさ・・・”

ドアの前で“優しい兄”の顔を装い、室内へと入って行く。

『ギロリー、私だ・・入るぞ。』

大きな窓から降り注ぐ日差しの中、車椅子に括られ・・・では無く、車椅子に座った少女が兄の方に振り返り声をかける。

『ガルル!?貴様何のつもりだ!!俺にこんなひらひらした物を着せやがって・・・・何で貴様がケロロの遊びに付き合っている!?』

ジタバタと暴れる妹に兄は顔色一つ変えずにこう答えた。

『・・・相変わらず口のきき方を知らん奴だな。それに此れはある設定の元、“妹”を守りながら敵を殲滅する戦闘シュミレーションだろう?』

『誰が“妹”だ!誰が!?』

顔を赤くしながらギロリーがガルルーシュに問うと、満面の笑顔でガルルーシュは答えた。

『お前の事に決まっているだろう?うむ・・・思ったとおり、良く似合っているぞV・・ずっと其の侭でいても良い位だな。』∬゚Д<゚;∬ ⇒ ゚ ゚  ∬ Д< ;;∬

ほんのりと頬を染めるガルルーシュにギロリーは脱力した。そんなギロリーにガルルーシュは近付き、顔を上げさせる。

『ぬうわ!?な、何をする!!』

『いや何、もっと良く見ようと思ってな。』

ただ単にからかいたいだけのガルルーシュだったが、ギロリーは本気で逃げ惑っていた。

『や、止めんか!ドロロ、貴様も呑気にナレーションなんかしてないで助けてくれ!!』

え・・・・?え〜〜と・・・・ど、どうしよう・・・・え?何、ケロロ君・・・・続けろ?・・・訓練だから?・・・・・・ギロロ君、ご免ね・・・・

『ふむ・・・・お前程の者はケロン星でも中々いないぞ?本当に妹でも良かったかも知れんな。』

『ふざけるな!わ・・・足を擦るな!顔を近付けるなぁぁぁ!?』

顔を益々赤くしながら暴れるギロリ―の腿辺りを擦りながら、ガルルーシュは楽しげに微笑んでいた。
その時……いきなり壁が爆破され中に何かが侵入して来た。ガルルーシュはギロリ―を脇に抱え、寸での所でそれを回避し侵入者を睨み付けた。

『・・・・・貴方の出番はまだまだ先の筈ですが?クルル曹・・・ではなく、我が宿敵クルル木朱雀殿・・・?』

不敵な笑いを浮かべながらそう言うガルルーシュに、クルル木は不機嫌そうに口元だけで笑いながら答えた。

『誰かさんがグズグズしているからよ、俺の方から来てやったぜぇ〜〜。』

『ク、クルル!お前なんだその格好と髪型は!?まさかお前まで?』

ギロリーが抱えられた侭の格好でそう叫ぶと、クルル木は視線をそちらに向け極上の顔で微笑む。

『な・・・なんだ!』

『やあ・・・ギロリー・・・相変わらず可愛いね。今、その変態兄貴から助けてあげるからね。』★∬ ̄△< ̄;∬ キメェ-!!w

『何だその気取った色男(by子安)声は――!?』

最早どうする事も出来ないギロリーは、半ば呆れ顔でクルル木にそう言い放った。するとクルル木は壁を破壊したマシンに乗り込み、自分と同調させ始めた。ガルルーシュもまた己のマシンを召喚するべくK―6を呼び出した。

『乱スロットで来るか!・・・こちらガルルーシュ、K―6私の“悪夢”を連れて来い!?返り討ちにしてくれるわ!!』

室内に乱スロットの放つ攻撃の音が鳴り響き、次々と家具が破壊されて行く・・・って・・・良いのかな・・・?

『ククク〜〜、チョロチョロと逃げ回ってんじゃねぇよ〜〜。さっさとセンパイ・・じゃねぇ、ギロリーを置いて消えな!』

『ふ・・・大した物だな。ギロリーの為に普段戦わぬ貴様が戦いに出るのだからな・・・だが私も目的がある!貴様に負ける訳にはいかないのだ!?』

ガルルーシュは普段隠している力を発動すべく、クルル木の操るマシンに近付いていく。

『く・・・まずい!近付き過ぎだ!?』

思う様に攻撃が出来ないクルル木の一瞬の隙を付き、ガルルーシュは外部モニターに接近・・・秘められた力を使った!

『私の目を見るが良い!』

『何!?』

ガルルーシュの左目に現れた印がモニターを通してクルル木を魅了する。モニターに見入るクルル木は身動きひとつしなかった。
そして少しの間を置き、ガルルーシュはクルル木に命令した。

『・・・良いか!私達を全力で見逃せ!?』

乱スロットの動きが止まり、ガルルーシュは勝ち誇った笑いを浮かべた・・・その直後。

『・・・・やなこった〜〜。』

クルル木はモニターにかじりついていたガルルーシュを摘み上げ、ギロリーから引き剥がすと庭に投げ捨てた。

『ギロリー・・・待たせたね・・・』

『ぬぅわにが“待たせたね・・”だ!?放せ、放さんかぁ!!』

『良いんだよ?そんなに照れなくても・・・・さぁ、僕と行こう。君の見た事の無い世界を見せてあげるよ?』

『わ・・・寄るな触るな近寄るなぁぁぁぁぁ!!』

逃げ出す事も出来ないギロリーに、クルル木が顔を近付けて行く・・・。その時、一発の銃声が響き2人の間を掠めて行った。

『ちぃ・・・!』

舌打ち弾が流れてきた方に視線を向けるクルル木の目に、怒りに満ちたガルルーシュの顔が映った・・・・ケロロ君・・・・如何するの・・・?

『・・・・貴様、どう言うつもりだ!!』

『どうもこうもネェよ〜〜・・ギロリーは僕が幸せにするから、君は王国の主となって好きに生き給え!?・・・ってか・・?』

怒りのボルテージが上がって行くガルルーシュに、K−6が声をかける。

『落ち着いてガルルーシュ!?・・・っつーか、クルル!ダミダヨ〜〜、お話が滅茶苦茶でしょ〜〜!!・・・まぁまぁ・・・ガルル中尉も怒んないでぇ・・・ゲロ?』

言葉をかけるK−6に、ガルルーシュは怒りを露にする。

『・・・・怒ってなどいない・・・・・ただ、教育的指導は必要だと・・・私はそう思うのだが・・・K−6・・・如何思う?』

『はわわわわわわわわ・・・・』

『いかん!・・・クルル、早く逃げろ!?ガルルの奴本気で来るぞ!!』

『心配してくれんのかぁい?』

『な・・・・・・!?』

顔を赤くするギロリーを嬉しそうに見詰め、睨み付けるガルルーシュに舌を出し馬鹿にするクルル木だった・・・・あ・・・・ケロロ君、ケロロ君!後・・・・!!

『ケロ?後??』

K−6が背後の気配に気付いた・・・が時既に遅かった。K−6は頭を鷲掴みされ持ち上げられると其の侭ゆっくりと回転させられる・・・・青褪め震えるK−6の目の前には・・・・・。

『ブォ〜ケ〜ガ〜エ〜ル〜・・!?』

『ケロ〜〜!な、夏美殿!!』

『あんた家の中こんなに滅茶苦茶にして何やってるのよ!!』

『じゃあな隊長、後は任せたぜぇ〜〜ククク〜〜V』

それだけ言うとクルル木はギロリーを連れ何処かへと飛び去った。

『逃がすか!?』

それを猛スピードで追うガルルーシュもまた何処かへと向かう・・・後に残されたK−6は新たなる敵の出現に翻弄され、支配されるのだった・・・では、拙者も此れにて御免!

『あ・・・ドロロの裏切り者――!?』

『ボケガエル・・・綺麗にするまでガンプラと夕ご飯禁止ね・・・』

『ゲ〜〜ロ〜〜!?』

K−6の涙と同じ青い空に、2本の飛行線が何処までも続く冬空の日向家の一日でした(^▽^)Ah               《完》

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