∬`∀<´∬ 紐育 につく 通り 出口以前


□「Like a Prayer」ζ ̄)⇔∬¬_<¬∬サョナラ…(さる作)
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その瞬間はまるで硝子が砕けた様な感覚だった―――

ロジャーが俺と二アに告げた言葉
それは俺の世界に終わりと始まりを同時に告げてきた

余りにも突然で唐突で信じ難い事実に
俺は愕然とし思わず言葉を漏らした

信じていた目標
目標に裏切られた絶望
信じたくなかった現実

でも・・・それは俺にとってはチャンスだった―――!

変化の無い日常
掴み切れない感覚
勝ちたいと言う気持ち

認めさせたい心と
従わせたい欲望が入り混じる
その目を俺に向けさせたい

変わらない表情
読めない視線
見下されてる様な感覚

本当は分かっている
誰よりも知っている
お前の心の中の光も闇も

天使の様な外見に
悪魔の様な頭脳を持つ
お前の蒼く静かに燃える怒りの感情

誰よりも何よりも手に入れたかった人
誰よりも何よりも敬愛していた人
暗褐色の瞳にはもう会えない

この世には神は居ない
居るのは“神”を騙る“死神”
“死神”という名の“人間”

俺はそれと戦う為に
自分の力を試したい為に
お前から放れた

お前は誰よりも光に近く
誰よりも闇に近い存在
だからこそ危険で危うい者

だから俺はお前とは反対の者になる
闇に最も近くなり
誰よりも光を読む者になろう

そうする事でお前は俺を忘れない
そうすればお前は俺を求める
そうする事がお前を守る

お前に出来ない事をやる
お前にしか出来ない事もある
俺達は対なる者

けれどそれは言わない
言いたくない
お前から求めてくるまで

何時も前しか見ていないお前
何時も感情を見せないお前
何時も何かを求めるお前

俺はここに居る
俺はお前を見ている
手を伸ばせば触れられるほどに

お前は“静”俺は“動”
背中合わせの存在だけど
今にきっと認めさせる

俺がお前の傍に居るのだと
誰よりも何よりも
目標だった人よりも

お前が生きる世界を作る為に
お前が俺を・・俺だけを見つめる為に
俺は堕天するだろう

そしてお前に告げるだろう

真実の中に虚実があり
虚実の中に真理が隠され
現実の中にこそ事実があると―――

交差する言葉と現象
鏡に映る同じもの
“力”で押さえ付ける偽りの者

この身をかけて伝えよう             《完》

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