kira事件、特別捜査本部・二千五◯二号室


□「-DEATH NOTE-映画シナリォ後編」さる版
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前作の主たる場面をフラッシュの様に展開させる(ノートを拾う月  死亡する犯罪者 リュ−クとの会話 捜査本部の父達 TV越しのLとの対峙 レイ・ペンバーやナオミの姿 海砂とレムの出会い等々・・) 前回の最後のシーンになった時に画は普通に戻る 


海砂
『・・・初めまして“キラ”・・私は海砂・・弥海砂。そしてこの子はレム・・宜しくねV』


画 月の正面顔 驚きながらも鋭い目線の月 画 変わり 海砂の微笑む唇 暗転 鈍い金属音と共にタイトルの文字が回転しながら浮かび上がり止る ガラスの割れる音と共に文字が割れ飛び散って行く 一文字づつ落ちて行きながら一瞬だけ止まりルールが表示される(英文で表示 下に字幕 表示されるルールは前回月が使用した物のみ) 表示終えたら翼が風を切る音と共に場面展開 月 自宅内に海砂と共に入る場面から 居間で寛ぐ粧裕と母 玄関のドアが開く音で粧裕が玄関に向かって行く


粧裕
『(走り寄りながら)お帰り〜お兄ちゃん、遅かったね・・・』


微笑んでいた粧裕の顔が一瞬強張る 月 気まずそうに後方の海砂を一瞬見て



『あぁ、只今粧裕。母さんは?』


粧裕 弾かれた様に


粧裕
『・・え?あ、居間でTV見てるけ・・ど・・。』


粧裕 海砂の事を訝しげに見る 月 溜息を付きながら



『あぁ、彼女?後輩だよ。彼女に借りてた物を取りに来てくれたんだ。直ぐに帰るからお茶は要らないよ。(粧裕の前を通り過ぎ階段を上がりながら)あぁ、父さんはもう少し遅くなるって母さんに言っといて。』


粧裕 海砂と一瞬眼が合う 会釈する海砂と粧裕 2人が2階に上がったのを確認してから母に走り寄る粧裕


粧裕
『お母さん!?大変!!お兄ちゃんが女の子連れて帰って来た!!』


母 不思議そうに


幸子
『? あら珍しいわね。別に良いんじゃないの?月だって年頃なんだし・・貴女も良い加減お兄ちゃん離れしなさい?』


粧裕 母の答えに不満そうに


粧裕
『そう言うんじゃないもん!?・・ただ、少し派手な子だったからさぁ・・お兄ちゃんてああ言う子と付き合う様な感じじゃないし〜・・』


母 笑いながら


幸子
『はいはい・・さて、それならお茶でも持って行った方が良いのかしらね?』


粧裕
『・・お兄ちゃんは直ぐ帰るから要らないって言ってたけど・・』


幸子
『あら、そうなの?でも、一応お客様なんだし・・』


母 台所へ行こうとする 其れを見た粧裕 少し焦り気味に


粧裕
『あ、お母さん。あたし、あたしがやるから座ってて!ほら、ドラマも良い所だし!?』


母 驚きながらも微笑んで


幸子
『?・・そお?じゃあお願いしようかしら?』


母 立ち上がり掛けた腰を再びソファに落としTVを見始める 其れを確認した粧裕は笑いながら台所に向かう 母に背中を向けた時点で真剣な顔になる


粧裕
『あんなの見たらお母さん腰抜かしちゃうよ・・』


場面変わり 月の自室 室内に入って来る月と海砂 楽しげに辺りを見回す海砂と対照的な月 不機嫌そうにベッドの上に鞄を放り投げる 何時の間にか窓辺に佇むリュークと其の横の椅子に座っているレム お互い顔を見ようともせずに話している 画 リュークがレムを見下ろす様な形で


リューク
『・・随分と楽しそうな娘に憑いてるじゃないか。で、何の用で来た?俺に会いに来たのか?』


レム 横目でリュ−クを見上げる様に睨みながら


レム
『貴様は相変わらずだな・・お前達が派手にやってくれたお陰で迷惑している。・・あの子があの男・・“キラ”に会いたいと言うので来ただけだ。』


リューク
『ククク・・・そうか・・そいつはご苦労だな・・』


リュ−クの態度に睨む眼をより鋭くするレム リューク 何も気にしてない様子で月と海砂を見ている レム 睨むのを止めて海砂の方を見る 月 困った様に腰に手をやり海砂に問い掛ける 画 窓を背に立っている2人を交互に映す事



『・・君は誰だ?・・目的は何だ?』


海砂 部屋の中を珍しそうに見ていたが振り返り少し膨れっ面で


海砂
『だからぁ、先刻も言ったでしょう?私は弥海砂。貴方に会いに来たって・・』


月 苛付き気味に髪をかき上げながら



『其れは聞いた。僕が聞いてるのは会いに来た“目的”だ。其れに、あの事件を起こしたのは何故かも聞きたい。』


海砂
『目的?だから・・』
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