kira事件、特別捜査本部・二千五◯一号室


□「Careless Whisper」(さる作)
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「だっ大丈夫ですか?(頭)具合でも悪いんじゃ無いですか?買い物なら僕が行きますから、松田さん休んでいて下さい。」

あぁ、お兄ちゃんその言葉と笑顔だけでお腹一杯だ〜!

「有難う、大丈夫だよ。それに僕が外に行きたいから竜崎にお願いしてじゃ、それならって事だし。で、何が良い?」

少し考えてから一言。

「・・んー・・今はとりあえず大丈夫ですから(恥かかない様に)気を付けて行って来て下さい。」

・・・何となく言葉の端が気に掛かるのは気のせいだろう・・又頭がおかしな事を考えない内に行こうっと。暗いビル内から明るい街中に出た途端眩暈がした。それもこれもモグラ捜査員生活が長いせいだろうケド、日差しも風も気持ち良く感じるからまぁ良いや。モヤモヤした気持ちを追い払うために少し遠いけど駅まで歩こうっとvV  ん〜良い気持ちだ〜。暖かくなって来たから街行く女の子達の服装も軽くなって来たなー。普段が身近に居るのが親父とヒッキーだけだし・・・ウエディは僕の手には負えません・・遊ばれて終わりだよね・・ああ言うタイプはきっと局長みたいなのが好みだろうし、落ち着いた渋い大人の男って言うか・・頼れるタイプ。僕は年下か同年代で、理知的な雰囲気の子に憧れるなー。以外に子供っぽい面もあったりすると直良いねV 今流行のツンデレにしてみたいなー・・うわ・・自分で言っといて落ち込んじゃったよ・・何か新しい自分発見?みたいな?・・駄目だ。本当に早く何とかしないと・・ってもんどり打ってたらあっちゅうまに駅に着いてしまった・・。街行く人が“何だこいつ?”みたいな目で見てる・・早く電車乗ろうっと。・・・あーあ、こうしてゆっくりと周りを見てみるとこの時間て結構カップル多いんだなー。早く事件解決して良い人見つけないとまた母さんの見合い地獄に付き合う羽目になるし・・まぁ、事件が事件だから時間は貰えてるし暫くは大丈夫だろうけど。やっぱり好きな人と結婚したいしな〜。本部の人達も何だかんだ言って結婚してる人も居るし・・でも尻に敷かれるとこう言うメモが渡される様になるのか・・・気を付けよう・・局長の所はこう言うの無さそうだな。きっと立派な父親&旦那なんだろうからこう言うの無いんだろうな。月君も尊敬してるって言ってたし。局長もあんな自慢の息子が居て幸せだろうな〜。きっと、小さい頃から可愛かったんだろうなV
“パパ〜”っなんつって!?・・・ヤベ・・鼻血・・うぅ・・畜生そこのガキこっち指差して変なおじさん言うな。自覚してるわ!・・ますますヤバイ、早く買い物して気晴らししなくちゃこっちの身が持たない・・。おっと、ココで降りなくちゃ、えーと竜崎に言われた待ち合わせ場所は・・・と。地下のソフトクリームショップの前って、女の子ばっかりなんですけど・・・。何か恥ずかしいなぁ、あ、でもモカソフトとかって美味しそうだな。

「松田さん」

うーん、こんなに種類があるのも珍しい・・・

「松田さん!?」

うえ!だ、誰だ?そんなでかい声で人の名字呼ぶのは?と、振り返ると其処には何故か居る筈の無い月君が少し怒った顔で腕を組み立っていた。一瞬、固まった僕は、声が出なかった。その代わり、月君の頬っぺたを引っ張ると言う妙な行動を取ってしまい、月君にローリングサンダーを食らうと言う滅多に経験(恐らく竜崎もこの技は未だ食らってないだろう・・)出来ない事が出来た・・。その後、怒りまくる月君にひたすら謝り続けソフトクリームを奢る事でどうにか許しを得る事が出来た。・・にしても月君がこう言う物食べるなんて珍しいなぁ・・怒鳴り過ぎで喉が渇いただけだろうけど、いつも竜崎が甘い物食べてるの見て眉しかめてるもんな〜。

「・・何でそんなに見てるんですか・・?」

「・・!?っぅえ!!あ、ゴメン!いや、月君甘い物苦手なのにな〜って、ソフトなら食べるのかな〜なんて・・・ア、アハハハハ!・・すいません・・」

うわー呆れ顔してる・・・そうだよねー。あぁ、何か俺カッコ悪〜。

「・・あんまり甘くなければ食べますよ。ココのは結構美味しいし・・。」

「え、あ、そーなんだ。僕はココ初めてなんだけど月君は良く来るの?」

「ええ、女の子達と良く・・女の子はこう言うお店良く知ってるし・・」

ズキ・・・?あれ?何か痛い。

「へ、へー・・」

「?妹のお土産とか買う時に教えて貰ったりするし」

「!! あー、そっかーそうだよね。妹さんに〜・・そうかー・・・」

あれ?痛くない?何だろう??

「所で、月君こんな所で何してんの?」

月君にそう聞いた途端、ガクッと肩を落とされたのは何でだろう?眉間に皺寄せて頭痛いみたいな顔で月君は言った。
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