京都市左京区吉田新町一の□□□の一の一千◯一十二


□「Two As One 〓 MN≧L 〓」(さる作)
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私達が2人でいれば“L”になれる、“L”を超えられる・・・その言葉通り、私達は“L”の果たせなかった《キラを追い詰める》事に成功した。彼は最後の最後に最も信頼を寄せていたであろう死神の手によって与えられた死の苦しみと恐怖の中もがき苦しみながら哀れな死を遂げた。私は彼が最後の一息を其の身体から吐き出されるのを、憎しみに満ちた眼で見送った・・・無様過ぎる最後が、私達の信念や誇りを著しく傷付けたのが許せなかった・・・メロが、そして“L”が命を賭けた相手の末路はもっと誇りある物で無ければならなかったのに・・・今も無念さが胸にしこりの様に残っている。何かしてやりたくても、その“キラ”自身もうこの世には存在しない・・・2人で1人の存在である私は、半身《メロ》を失った痛みと目標《L》を無くした焦燥感で動けなくなってしまいそうになる。残された“L”としての仕事と、SPKの存在を如何自覚し動かすか・・・ワイミーズを存続させるに当たり如何ロジャーと連携をとって行くか・・・1人で抱え込むには全てが面倒で、辛くて、遣り切れない・・・・“L”も“メロ”も私の物だった。私の物にしたかった。私の物になる筈だった・・・しかし・・今の現状は如何だ・・?私が彼等の物の様で、主を無くした哀れな犬の様に迷い佇んでいるではないか・・・胸に空いたこの空白感を如何すれば良い?・・・・メロ・・こんな時貴方が居たならば、きっと私を馬鹿にしますね・・・“L”・・貴方ならこの気持ちに如何言う考えを持ち、如何動きますか?・・・・私は・・・・何も感じない・・・何も見えない・・・心が死んで行く・・・・考え込む私を見て、SPKのメンバー達が心配するけれど如何してあげれば良いのか分からない・・。そんな時でしたね・・貴方方と再会したのは・・・白昼夢の様な・・現実と白い世界の境界線の様な所で“メロ”と“L”・・貴方方が私に言葉をくれました。

《 自由に生きろ 》と・・・・――――。

其れは一瞬にして永遠の出来事・・・・私の中に貴方方が永遠に生きていると言う証・・・身体が動く・・“メロ”の様に・・・考えが巡る・・・“L”の様に・・私は私であり、私と言う存在が貴方方である・・2人で居れば“L”になれる、“L”を超えられる・・・では3人なら・・?温かい人の温かい言葉が私に触れる。其れはきっと“L”がワタリと出会った時と同じ様な喜び・・誰かが自分を求めてくれる事を理解する時、“メロ”が求めていた物の価値を知る。私は私であり、“メロ”であり、“L”である事の喜びは、この先の未来を望む強さになる。

『ハルがお茶を入れたので一緒に行きませんか?貴方の好きな“千夜一夜”ですよ。』

差し出された手の温かさに触れた時、共に生きて行きたい気持ちが胸に溢れて行くのを感じる。見失われた道が開かれた時、私達は1つになる。

1人より2人・・2人より3人・・・最もバランスの取れた絶対的な永遠を手に私は歩き出す・・―――。    《完》

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