京都市左京区吉田新町一の□□□の一の一千◯一十二


□「Dramatic RAIN」(さる作)
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優しく諭す様に話すマットはメロの瞼に口付けた。苦笑しながらもマットの胸に顔を埋めるメロの頭に再び口付けを落とし、雨に濡れた身体を温める様に抱き寄せ囁いた。

『明日になればお前は一目を置かれる存在になる。あいつをあそこに行く様に手引きした俺は、暫くの間姿を隠すけど大丈夫だ・・。お前が必要だと思ったら何時でも・・何処へでも行く。臆さずに・・・俺の・・俺達のメロらしくいろ。』

マットの言葉に深く息を吸い、上を見上げたメロは不敵に微笑みながら強い口調で言い放った。

『・・・当たり前だろ・・。俺は必ず“キラ”に辿り着いてやるんだ・・。二アよりも先に・・追い詰めてやる。』

其の顔は何時もの・・強気で何者も恐れないメロ其の物だった。そんなメロを微笑みながら見詰めるマットは想いを巡らせた・・・真実なんて誰にも分からない・・・俺の中にある真実も、メロの中にある真実も・・・だからこそドラマティックな展開が生きている者全てを魅了する。この先にあるのが例え破滅だとしても、後悔しない為にお前と共に・・・遊ぶ様に生きてやる。必ずお前を“キラ”の居る場所に・・・・メロ・・・必ず・・・。   《完》
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