loud songs
□4回以上
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俺達は確かに忙しい仕事だから、守れない時もあるけれど。
寝ている間、けんちゃんは腕枕しながら俺をぎゅっと抱きしめて離さないから。
俺もけんちゃんとくっついていたくておとなしくしているから。
この季節、タイマーの冷房+加湿器だけでは暑くて、かけ布団はいつもベットから落っこちているし、起きると二人とも汗ばんでいる。
今日も、目が覚めると。
「…はぃど、起きたぁん…?」
頭の上から、けんちゃんの眠そうな声。
「ん…おはよ。」
俺の目を見て、いつもより優しく微笑むけんちゃん。
―――ちゅ。
唇が離れたら、二人でえぃっ!と起きる。
マネージャーがピックアップに来るまで、あと1時間。今日オフのけんちゃんは、俺がシャワーを浴びている間に、簡単に朝食を作ってくれる。
得に会話はない、流しっぱなしのテレビをぼーっと眺めながら、おいしいご飯をいただいて。
ちょうど着替え終わったところで、下についたという連絡。
「今日ずっと家におるん?」
「どうやろ…また事務所に転がりに行くかもしれへんけど、はいど帰ってくるまでには帰るようにするで。」
靴をはいたら、けんちゃんに向き直って。
「行ってきます。」
あ、ほら、また『俺の大好きな笑顔』。
けんちゃんからしたら、『俺を大好きな笑顔』。
―――ちゅっ。
さぁ、今日もお仕事がんばりますか!