短編
□細ければ良いって訳じゃない
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サナエ「あー・・・シオ?」
シオ「なーにー?」
サナエ「・・・・・・これは何の順番なんだ?」
サナエを含め第一部隊のメンバーがラボに集められていた。
ちなみに、左からサナエ、ノア、リンドウ、ラグーン、ソーマ、エルク、コウタ、サクヤ、アキト、アリサ、シャロン、ヴェルの順で並んでいる。
ノア「身長順じゃないのは確かだな」
サナエ「だよな〜。身長順だったら俺とお前は逆だし、そもそもヴェルが一番右にいるしな」
シャロン「確かに・・・ヴェルさんが私の隣だし・・・なんの順なんでしょう」
アリサ「シオちゃん、何の順なんです?」
シオ「んー? シオの手がな、こう・・・」
シオはヴェルの腹に抱きついた。
シオ「近い順!」
コウタ「つまり・・・さぁ」
リンドウ「腰の細い順?」
エルク「ということはさぁ・・・」
アキト「ヴェルの腰が女の子も抜いて細いと」
リンドウ「・・・お前、ちゃんと飯食ってるのか?」
ヴェル「食べてる」
サクヤ「あら、この前から携帯食しか食べてないと思うんだけどー?」
ヴェル「・・・・・・・・・」
ペイラー「・・・ラグーン君」
ラグーン「何だ」
ペイラー「今すぐ栄養のある食事を頼むよ」
コウタ「・・・博士ェ・・・今、俺ら飯食ったばっかり・・・」
アキト「ヴェル、本当に腰細い」
ヴェル「ぅっ!!!」
シャロン「本当だ! 細い・・・羨ましい」
ソーマ「ここまできたらもう病的だろ」
リンドウ「んでよぉサナエ」
サナエ「なんだリンドウ」
リンドウ「ヴェルの話で埋もれてたけど・・・お前が一番腹回りがあるんだよな?
」
サナエ「そういう事になるな」
リンドウ「つまり・・・メタボ?」
サナエ「馬鹿言えー俺のこの腹を見ろ!!」
リンドウ「素晴らしい腹筋だな」
サナエ「だろう! 俺はただ筋肉のせいで腹が太いだけなんだ」
リンドウ「だよなぁ・・・お前昔から腹見せてるけどぽっちゃりしてたことないもんな」
サナエ「鍛えるからな。今でも欠かさずやってるぜ?」
リンドウ「引退してるくせに大層なこって」
ソーマ「こんな細い腹の中に臓物が詰まってるとは思えねぇな」
ラグーン・エルク「同感」
ヴェル「さっきから俺の腹を触るな!!!」
珍しくヴェルが叫んだ瞬間だったのだった。
しかし、その歴史的瞬間も腹の薄さに掻き消されてしまったのだった。