短編

□細ければ良いって訳じゃない
1ページ/1ページ


サナエ「あー・・・シオ?」

シオ「なーにー?」

サナエ「・・・・・・これは何の順番なんだ?」

サナエを含め第一部隊のメンバーがラボに集められていた。

ちなみに、左からサナエ、ノア、リンドウ、ラグーン、ソーマ、エルク、コウタ、サクヤ、アキト、アリサ、シャロン、ヴェルの順で並んでいる。

ノア「身長順じゃないのは確かだな」

サナエ「だよな〜。身長順だったら俺とお前は逆だし、そもそもヴェルが一番右にいるしな」

シャロン「確かに・・・ヴェルさんが私の隣だし・・・なんの順なんでしょう」

アリサ「シオちゃん、何の順なんです?」

シオ「んー? シオの手がな、こう・・・」

シオはヴェルの腹に抱きついた。

シオ「近い順!」

コウタ「つまり・・・さぁ」

リンドウ「腰の細い順?」

エルク「ということはさぁ・・・」

アキト「ヴェルの腰が女の子も抜いて細いと」

リンドウ「・・・お前、ちゃんと飯食ってるのか?」

ヴェル「食べてる」

サクヤ「あら、この前から携帯食しか食べてないと思うんだけどー?」

ヴェル「・・・・・・・・・」

ペイラー「・・・ラグーン君」

ラグーン「何だ」

ペイラー「今すぐ栄養のある食事を頼むよ」

コウタ「・・・博士ェ・・・今、俺ら飯食ったばっかり・・・」

アキト「ヴェル、本当に腰細い」

ヴェル「ぅっ!!!」

シャロン「本当だ! 細い・・・羨ましい」

ソーマ「ここまできたらもう病的だろ」



リンドウ「んでよぉサナエ」
サナエ「なんだリンドウ」

リンドウ「ヴェルの話で埋もれてたけど・・・お前が一番腹回りがあるんだよな?

サナエ「そういう事になるな」

リンドウ「つまり・・・メタボ?」
サナエ「馬鹿言えー俺のこの腹を見ろ!!」

リンドウ「素晴らしい腹筋だな」
サナエ「だろう! 俺はただ筋肉のせいで腹が太いだけなんだ」

リンドウ「だよなぁ・・・お前昔から腹見せてるけどぽっちゃりしてたことないもんな」
サナエ「鍛えるからな。今でも欠かさずやってるぜ?」

リンドウ「引退してるくせに大層なこって」



ソーマ「こんな細い腹の中に臓物が詰まってるとは思えねぇな」

ラグーン・エルク「同感」

ヴェル「さっきから俺の腹を触るな!!!」

珍しくヴェルが叫んだ瞬間だったのだった。
しかし、その歴史的瞬間も腹の薄さに掻き消されてしまったのだった。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ