早すぎる自叙伝
□早すぎる自叙伝
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20.<女子サッカーとの出逢い>
小学5年。
当たり前に男子の中でサッカーをしていた私に突然悲しい出来事が訪れた。
今まで普通に出場していた公式戦に出場ができないことを聞かされたのは、明日にその公式戦を控えての土曜日の練習後だった。
試合に出る資格すら奪われた私は当時、
「なんで女の子じゃ試合にでれないの?みんなと何が違うの?」
と、母に詰め寄って涙した。
「もうサッカーなんて辞めてやる…」
私の心の悲鳴が聞こえていた両親が、新しい出逢いを運んでくれた。
そう。これが女子サッカーとの出逢い。
両親が私に地元の女子のクラブチームをいくつか探してくれたのだった。
「えっ!?他にもサッカーしてる女の子いるの!?」
女子チームがあることを聞いた私は驚きまくった。
その話を聞くまで、女子サッカーの存在を全く知らなかったからだ。
さっそく練習を見に行く事になった。
どんな子がいるんだろ?全然想像できなかったし、仲良くなれるのかなって不安が胸をしめつけた。
練習場へ向かう車の中、いつもうるさい私は終始無言…。
なんて分かりやすいんだろう…。