早すぎる自叙伝
□早すぎる自叙伝
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2.<誕生>
私は石田晃裕・由美子の第一子。
初めての子ってこともあり母はとても神経を使ったそう。
不安だったろうし。
まさかこんな子に…。
想像もつかなかっただろうな…。
つわりが激しく、母はよくすりおろしたリンゴを食べていた。
お腹の中でまだ静かだった私なはずなのに、無意識に母の栄養をしっかり吸収。
その甲斐あって、いまだにリンゴが大好物!何個でも食べられる。
それにともない冬はリンゴのほっぺたになる。
たまにお腹の中でジタバタしてはいたらいいけど、母が苦しむくらい蹴り上げてはいなかったそう。
それを聞いて少し安心した。
ボールを待っていたのかな。