早すぎる自叙伝

□早すぎる自叙伝
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8.<祐太郎>

私の3歳下の弟。
私と似てない。
顔も性格も。

私は外で駆け回る遊びなら、祐太郎は家でブロック遊びしてたり、人形で遊んでいた。

よく2人ででも遊んでいたが、やっぱりいつも私がやんちゃだから祐太郎はただついてきてた。

私と同じように幼稚園入学からサッカーを始めた。
小学校6年生まで、サッカーで夢を描いてはいなかったが続けた。

バレーボール部に入った中学、私は高校1年生だった。
私は神奈川県の高校に通い、日テレメニーナ(日テレベレーザのユースチーム)に所属していたので帰りは平日の帰りはほぼ毎日22時頃だった。

母の夕飯を一人で食べながら反対側に母が座った。

「ねぇ、祐太郎がいじめられてるんだって。」

カーッと自分が変わるのが分かった。

「なんだって?誰に?誰に?」

今にも家を飛び出しそいつを探そう、そんな勢いで母に聞いた。
部活動で先輩から嫌がらせを受けていたのは祐太郎だけではなかった。

その相手はすぐに分かり、次の日の朝から私の怒りは様々に広がった。

まずは地元の同級生に連絡、続いて後輩へ。
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