早すぎる自叙伝

□早すぎる自叙伝
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東松山に住んで、初めて地元を離れ、新しい仲間達に出会った。

グランドに着く手前に気の遠くなるような坂道を「…よっしゃー!!」って、

気合い入れて自転車で登る日々。そこでも同じ場所目指してたんだよね。

気づかないところに、様々な事が起きている。

深い色した木々が生い茂る中、流れる川。


さぁ、今日だけを精一杯生きよう。
いつの間にか私の中に芽生える言葉。


高校の頃バイク事故で亡くなった、M子。
私はずっと携帯番号を削除しないままでいた。

ある日、買い物に行って、携帯をポケットから取り出したら、電話帳が勝手に開き、

M子のの名前と番号が画面に出ていた。


大丈夫。私は忘れてないよって心の中でつぶやき、東松山からの空を見上げた。

夏が来る。
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