DREAM
□果て無き森の奥で
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「今日はピクニックやぁ!!」
「うるせぇ…」
「静かにしなさい、蜜柑」
今日も、すっごい蜜柑ちゃんは元気です。
と、いうか。
すっごいテンション高いです!
何を隠そう、そう!
今日は…
『ピクニックだぁぁぁ!!』
「最近…佐倉と##NAME2##、似てきたな…」
「全くね」
嫌そうに、流架君と蛍ちゃんが呟いたのが聞こえた。
「ぶぅ!!なんやな、みんな!テンション低いで!」
「お前が可笑しいんだよ、ブス」
「なんやなぁ!文句あるんやったら、あんたはこんでもええわ!」
またまた、早々に喧嘩が…っ!!ι
『あ〜〜!だめだめぇι今日は皆で楽しむために企画したのに、喧嘩したら意味ないよぉι』
咄嗟に、私が仲裁に入ると二人とも不満げにしながら引き下がった。
ほっ。
よかった。
「でも、本当に突然だったね。」
『ごめんね、委員長。予定とかなかった?』
「うん、朝聞いたときはビックリだったけどね」
そう、このピクニック。
今日企画して今日実行したんです!
「でも、棗君が来たのは少し驚きね」
「確かにそうやな」
そりゃ…流架君が言って聞かせたんだよ。
って、その事実を知ってるのは多分私だけ。
意図せず、何回もデバガメしちゃったんだよね。
「…ふん」
「まぁまぁ、いいじゃん。折角なんだし楽しく遊ぼうよ」
委員長が宥めると、蜜柑ちゃんは
「そうやね!」
と言って走り出した。
暫くして、目的の場所にたどり着き、私達はそこでお弁当を広げました。
「あ、ルカぴょん、お弁当二つや!誰かの分?」
「え…ぁ…」
「バカね、蜜柑。そんなの彼の分に決まってるでしょ」
蛍ちゃんは後ろを振り返りながら呟くように言った。
「あ、そやね」
そう。
その相手なんて決まってますよ。
「棗、はい」
「…さんきゅ」
棗君です。
かぱっとお弁当をあけると、美味しそうなおかずが…っ//
『美味しそう!!!』
「美味しそう!!!」
二人でハモッちゃいましたι