DREAM
□果て無き森の奥で
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『ふ…腐女子?』
「そう、腐女子」
な、なんですか。
腐女子って。
婦女子じゃなくて?
「判らないなら、いいわ」
『えぇ!!気になるよι』
「いいのよ」
なんでしょう、腐女子って。
気になるけど…まぁ、いいや。
「はぁ、美味しかったね。」
「せやな、委員長!」
『あ、あっちに湖があるみたい、行ってみようよ』
そう言うと、蜜柑ちゃんと委員長を連れて、私は湖の方へ向かった。
『蛍ちゃんは来ないの!?』
「私はいいわ」
『じゃぁ、気が向いたら来てね!』
「えぇ」
『流架君たちは?』
さり気に誘ってみたり
「俺達はいいよ」
ありゃりゃ。
玉砕だ。
『わかった、じゃぁ気が向いたら来てね』
そう言って、蜜柑ちゃんたちと湖を見た。
水面がゆらゆら揺れてすっごい綺麗。
『綺麗だね…//』
「うん、すごい綺麗だね」
「あ、魚や!」
小魚とか。
小石とか。
水草が、水に揺られている。
綺麗。
こんな綺麗なんだもん。
やっぱり、皆で見たいなぁ…
『やっぱり、私、皆を呼んでくる』
「ほなら、うちも行こうか?」
『ううん、ひとりで大丈夫だよ』
「ほなら、待っとるな」
『うん』
私は頷くと皆のもとへ走った。
『蛍ちゃん〜!!』
「あら、どうしたの?」
走ってきた私に、蛍ちゃんは不思議そうに声を掛けてきた。
『あ、あのね!あっちにある湖がね!綺麗だから、み…見に行こうよ!!』
はぁ、はぁ。
息を切らしていると、苦笑しながら背中をさすってきてくれた。
「落ち着きなさい」
『けほっ、ありがとう…はぁ。』