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□恋は盲目?
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なにがダメかって…?

そりゃ、あんた。
あれだよ。


心臓が、爆発しそうってこと。
頭の中。
殿でいっぱいだってこと…





…………ん?

あれ…

ちょ、待てよ…?

俺、今…



もしかして。

有り得ないと思ってた状態に陥ってないか…?



…………


いやいやいやいやいやいや。

ないないないないない。




つか、
ないと、思いたいッ……!


俺は何時から、マジにホモになってしまったんだろう。


恨むぜ、神様。
俺は今まで一度だって、男に惚れたことなんてないのに…

なんで、こいつにだけ、こんなに好きになってしまったんだろう。


俺、まずいよ…
本当。


殿が、すき


「翼。」
「…なんだよ」
「なに、不機嫌になってんの」


別に、不機嫌じゃねーよ。
ただ、

自分がこれ以上、殿にのめりこんでいくのが、嫌なだけ。

恐い。

「俺と居ても、楽しくないか?」
「…そ、そんなことは…」

「顔。しかめっつら」
「…べつに」

「だーかーら。」


ふわり、

身体が浮く感じ。

「…え?」

目線が、天井を捉える。
殿の顔が、近い。

「うそつくな」

吐息が、
瞳が、
唇や、鼻先も

近くて、

顔が、熱い。

「俺が嫌になったのか?」
「ち、ちがう」

焦る。
そんな風に問い掛けるなよ。

そんな、
いつもと違う、真剣な表情で


「俺は、翼が好きだぞ」
「…だから、嫌いじゃないって…言って」
「うそ…」


くっと、顎に指がかかって
「俺の目を見て言え、翼」



真剣な声が降ってきた。

「…だから、嫌いじゃねーよ」


見ることが出来ない。
これ以上、殿の顔見られない


恥ずかしい。

「隠すな。顔、見せろって」

手を退かされて、目線を合わされて、
キスをされた


今度は、深い口付。

「ん…っ」
「好きだ、翼」

もう、
だめだ。


俺、

本気で、殿に

恋してる…






けど。

「んっ…ちょ、何処に吸いついて…っ」

な、ななな…なんで、

く、首筋なんかに吸い付いてんだよ!?


「翼にもっと好きになってもらおうと思って」
「は、はぁっ!??」


「や、やめっ…ひ、ぁ」

いま、滅茶苦茶変な声が出た!!
ち、乳首はマジ勘弁だ!

「翼、案外乙女な声出すんだな」
「な、なにが乙女だ!?」

「ふふーん」

いやらしい笑みを浮かべて、
今度は、俺のソレを弄り始める

「ひ、ぁ…ちょ、まじ、や…め」
「やめない」

ぷちぷちと、制服のボタンが外されて

し、舌先が…
どんどん降りてくる…


ま、まじ…なの…か?殿…

「ほ、本気…で?」
「冗談で、男なんか抱かねーよ」

真剣に、囁かれたら


もう、俺に…
抗う術なんか、ねーよ




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