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□明かりの痛み
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「ッ、ぁ…!」

長く尖った爪を立てて、肉を裂いてやれば、赤い色をした滴が落ちてくる。

気味がいい。
縛り付けて、身動きを取れなくさせて、


玩具を突き刺して、


私は見ているだけ。


「や…め、っ…く」

「どうした?声を出せば良いだろう?」

くつくつ。
くつくつ。
笑う。


棗が、それが出来ないことなど、百も承知だ。

判ってて言っているのだから。

「だ、れ…がっ…あぁッ」

強がる、お前は、実に笑える。

そうでなくては、楽しくない。



ただ喘ぐ玩具など、直ぐに飽きる。

手元のリモコンで、中に突き刺した玩具の振動を強くしてやれば、更に辛そうに、棗の眉が寄ったのが判った。

そろそろ、我慢も限界か?

目に、涙が溢れているぞ?


こみ上げる笑いを堪え、棗の下肢に目をやれば、


擡げた自身から、笑えるほどに精液が溢れている。

根元を縛っているのに、だぞ?


「あ、ぁ…ぁ…んぁ、あ」

「ふ…こらえ切れないようだな」

そろそろ、限界か。
つまらない。


私に比べれば、
お前など、自由すぎるというのに。
少し縛り上げただけで、もう音を上げるというのか?


赦されることではない。

「あ、ん…も…抜けッ…くそっ」
「ふ、抜けという割りに、ココはまだ奥まで欲しがっている様だぞ?」

玩具を咥える部分に手をやり、
玩具をもっと奥まで突き刺した。

「ぐ、あぁあぁっ!」

「ふ…血が溢れてきているな」

切れたのか、小さな蕾から血が流れ出る。


いい格好だ。
むしろ、これこそがお前に良く似合う。



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