06/07の日記
17:27
第百八十五訓 言わぬが花 7
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片「―――銀、終わったのか?」
銀「ん………」
京次郎は、死んでしまった。
飼い主の為に泥をかぶり、罪を隠し、二人を守り通して死んでしまった。。
銀「―――俺も…」
(…あんな風に………)
片「何か言ったか?銀」
銀「…ッフ……今回はいろいろありがとう。って言いました。」
片「そんなこといってないだろ??本当はなんて言ったんだ?ん?」
松平がそう言ってじゃれてくる。
俺はこの人を“主”と決めた。。
この人の為なら俺は動ける。
京次郎もきっと………
でも今は…今はまだ―――
銀(もう少し、、、このままでいさせて………)
片「………銀、ご飯でも食べに行くか」
銀「それよりパフェがいいな〜♪♪」
END
あとがき゜。゜。゜。゜。
ごめんなさい。。
意味わかんないですよね?自分も書いてて何書きたかったのかよく分からなくなりました。。( =.=;)
ただこう、
『自分の守りたい、尽くしたいと思えた人にとってよくないことが降りかかる、またはおきる、おきたなら。その人を命をとしてでも守りたい』
と、そう思う気持ちはきっと銀さんも京次郎も同じかな……って。。
銀さんは京次郎さんを見て、それを再確認したのかなって……そういう妄想文です。<(^v^)>
読んで頂き本当にありがとうございます。m(v_v)m
ライチでした★☆
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17:27
第百八十五訓 言わぬが花 6
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ドガガ
京「お前っ!! わかっとるのか!!
ワシャお前の命殺ろうとした男じゃぞ!!」
――分かったんだ。
銀「あんなもんで俺が死ぬか
俺ァ てめーの三文芝居につき合ってやっただけさ」
そう、分かったんだ。
お前の姿見てれば答えはそれだけで十分だったんだ。
京「!! お前…!!」
銀「俺の命殺ってでも隠し通す
てめーで泥かぶってでもかばい通す
おまけにそのままおっ死んで全部 墓までもってくってか
カッコばっかつけてんじゃねエエ!!」
京次郎――お前は立派な狛犬。
あの時と同じ。
度胸があって、男前で、きちっと筋を通す――イイ男。
文句なしのイイ男だって。。。
だから
銀「――気高い狛犬だ」
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17:26
第百八十五訓 言わぬが花 5
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銀「――ありがとうございました」
しばらく世話になった裏の医療機関の医師と看護婦にそう言うと銀時は長屋を後にした。
銀「さてと……では、お礼参りといきますか」
そして、そう呟くと銀時は意気揚々と足を魔死呂威組に向けた。
銀「よぉ 誕生日パーチー? おめでとう」
京「てっ… てめェは…!!」
銀「水くせーじゃねーか パーティがあるなら俺も呼んでくれてもいいだろ」
ドゴオンッ!!!
銀「こないだのプレゼントのお返し キッチリ返させてもらうぜ」
俺は気になることが二つあった。
あの時、京次郎が失った大切なもの。
そしてあの時―――
銀『… てめエか』
京『?』
銀『鬱蔵 殺ったのは てめーかって きいてんだよ』
――あの反応。
いつかの夜を思い出す。
彼が大切な“何か”を失った日の夜、泣きながらも凛と周りに指示を出していたあの夜を。。。
だから俺は確かめにここまで来た。
ヤツの――本当の京次郎を知るために……。。
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17:25
第百八十五訓 言わぬが花 4
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銀「……お前 誰だ…!?」
京次郎「鬱蔵は… いねーよ
そんな奴とっくにこの世にはいねエ」
銀「!!」
――ガバアァ!!
銀「――っつ!は!っは!はぁ!」
荒い息を繰り返し、飛び起きた銀時は汗だくで、、袖でぬぐった己の額は身体同様、汗と油が吹き出ており、袖をしたたかに濡らした。
銀「はぁはぁはぁ……―――ゆめ……?…」
荒い呼吸を落ち着かせ、それが夢だったと気付くと安心感からか…どっと疲れや痛みがぶり返してきて、また布団へと倒れ込む。
銀(……そうだ。俺、今怪我してんだった……)
此処が先ほどの長屋だと気付き、痛み始めた腹と肩、それと激しい頭痛に眉をひそめてそう己の今の状態を再確認すると神楽や新八のことが頭を過ぎった。
銀(!アイツ等に知らせねエと!!)
ガバ!!
スー…
そう慌てて起き上がると同時に己の意思とは反対に倒れていく身体。
だが、そこに現れた松平の旦那の手が銀時を支えた。
片「あぶねエェェェ!!」
そのまま倒れ込む銀時をその胸で受け止めた松平は慌てて銀時の顔を自分に向けさせると
銀「…あい…つらに…伝え……なきゃ……!!」
そう必死に呟く銀時が写った。
片(――っつ!!この馬鹿!!!)
最初は叱ってやろうとその顔を自分に向けたはずなのに……
片栗虚はその顔に銀時の必死さを見た。
片「…アイツ等ってのは万事屋のメンバーのことか?――なら安心しろ。
どういうわけか魔死呂威組の奴等、餓鬼達にゃー手を出してねェ。
それよりも、お前は今己の怪我をなんとかしろ!!」
銀時の顔からその心配を読み取った松平がそう言いながら「分かったな!」と、銀時をまたベットに戻すとその額の汗を冷たいタオルで拭いてくれた。
銀「……だ…んな……」
その一言で松平が自分の身辺調査をしたのは明らかで、、それでも今なお動くことなく俺の出方を待っていてくれているのだろうと思うと感謝で胸が熱くなったが……でも、今は二人に安否が気になり、まだ不安を拭えない銀時はつい、そう声を漏らした。
片「――っち!!…これが証拠の写真だ!!」
そう、真選組を使って極秘に調べた最近の町内のトラブルについて、偶然にも魔死呂威組で京次郎に食いかかっている元気な餓鬼二人の写真に銀時は心底安心した。
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17:24
第百八十五訓 言わぬが花 3
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片「―――銀!銀!死ぬな!目を開けろ!!銀!!」
銀「…だ…な……?」
頭に響く音と歪む視線の先に必死に俺の名を呼ぶ旦那が居た。
今にも泣きそうな旦那の顔が――――
片「――バカヤロウ!!」
そう頭をどつかれ「心配かけさせやがって」と怒鳴られたのは初めてでこんな取り乱している旦那を見るのも初めてで俺は混乱しつつもなんだか嬉しかった。
そうしてやっとここが長屋で営まれてる裏の医療機関で、俺は川辺で倒れていたところを旦那に助けられたことを知り。旦那に頭を下げる次第となった。
片「――で、今回はなんなんだ?」
その一言に今先ほど思い出した京次郎の事が頭を過ぎった――が
銀「……俺にもよく分からない」
旦那にはそうあいまいに返事をした。
―――いや、正確にはどう説明すればいいか、、まだ頭の整理が付いていない状態の俺ではこれが本当の答えだったのだ。
それでもこんな状態の旦那は初めてだし、もしかしたら張り手の一発でも飛んでくるんじゃないかと内心ドキドキしたが――
片「…………
…分かった。それが今のお前の精一杯の答えなら全てが解決したら話してくれればいい。」
旦那はそう言ってベッドで座る俺を優しく抱きしめて
片「――でも、無茶はしないでくれ」
そう言ってくれた。
俺は目頭が熱くなった。
あの当時の俺は俺のこの状態を良く思っていなかったが――なかなかいいもんじゃないか。
“愛人にすらなれない、独片思い”
例えそうでもここまで思われたるならもういい。
もう十分。
銀「…ごめんなさい…」
俺は旦那の優しい胸に顔を埋めた。
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17:23
第百八十五訓 言わぬが花 2
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銀「アレが京次郎」
魔死呂威組を覗くとそこにはいかつい男たちに混ざり旦那御所網の京次郎が居た。
銀(アラ。以外にイイ男)
前回の次郎長のとこは酷かった。
度胸や男気は別として顔はいまいち、ねずみ男みたいで髪はパッツリ七三分け。。。
アレは酷かった。。。うん、アレは酷かった。
改めて頷き京次郎に目を向けるとあちらは今忙しい様子で何やらどたばたしている。
銀(――あ、こっちに来た。)
京次郎「――若、どうして――!!!」
いかつい男たちが京次郎から走り去った後。
俺が潜んでいた人気の無い蔵の影で京次郎はそう言った。
俺はひそかにバレたのではないかと逃げ腰で居たが――その後聞こえてくる小さな嘔吐に彼が大切な“何か”を失ったことを知った。
京「っく!バカヤロウが――!!」
そう声を殺して泣く京次郎はとても痛々しくて、それでもものの数分で戻ってきた男たちにそんな素振りなど見せず毅然と指示を出す――この男に俺はいつかの戦場を思い出した。
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17:22
第百八十五訓 言わぬが花
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京次郎の噂は聞いていた。
片「――俺の知り合いに魔死呂威組組長がいるんだけどな、ソイツが昔、拾った野良犬が最近江戸で凄いらしい。。なんでも度胸のある良い男だとか、、」
銀「へ〜。」
片「銀、お前今度見に言って来いよ」
銀「……ん。」
あの当時の俺は旦那にべったりで、多分旦那はそんな俺が少し重たかった。
家庭のあるあの人にとって俺は仕事仲間とかそんな感じで、俺が思ってる恋人とかそういう甘い関係ではなく。。上司と部下ってのが一番しっくり来る感じで。。
ただちょっと俺が旦那に夢中だったってだけだ。
片「地図書いといたから」
旦那はそんな俺と少し距離を取りたかったんだと思う。
でもそれは
『お前は本命じゃない』
そうはっきり言われてるようなもんで正直ショックは大きい。。
銀「……ん、そこ置いといて」
(この前は次郎長んとこで今度は魔死呂威組か…)
旦那はこうやって俺からの逃げ道を――俺に選択肢を与えてくれてる。
旦那が選んでくるのは筋が通ったイイ男ばかりで何故か堅気で無いヤツが多い。
まぁ今のご時世、堅気で男気のあるヤツなんてそうそういないから旦那のお目にかかったのがたまたま極道ってだけなのかもしれないが――
片「じゃあな銀。また頼む」
銀「はいはいじゃあね」
これじゃまるで
――いき遅れた娘の相手をやっきになって探してる親みたいだ――
バタン。
銀「はぁ〜」
(いき遅れた娘って…しかも娘って思ってるところが重症だよね。銀さん男だし。ぶっちゃけ旦那以外の男なんてマジ勘弁だし)
気付けよ!
俺を娘の枠で見ている時点でお前もそうとう俺のことが好きだって!
俺を奥さん同様“愛してる”って!
銀「……鈍感」
一人残されたダブルベッドに顔を埋めた。
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