咎狗の血

□青空太陽
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「アキラ、ただいまっ!」

「…ッ、ケイスケ?!」

太陽がジリジリと照りつける真夏の暑い日。

非番のアキラが家で洗濯物を干していると、働いているはずのケイスケがバタバタと帰ってきた。

アキラは状況が飲み込めず、濡れたTシャツを持ったまま立ち尽くしていると、ケイスケはそんなアキラを見てニコッと笑った。

「へへっ、アキラびっくりした?」


「………びっくりもするだろうが」

なんとか、それだけ言い返す。

ケイスケの様子からして、体調不良で早退してきた…ということはなさそうだった。

「どうしたんだよ。今、勤務中だろ?」

「ううん。今休憩中でさ。それより、アキラ!うちに花瓶ってあったっけ?!」

「花瓶?」

ケイスケの口から出てきた思わぬ単語にアキラは、おうむ返しに応えた。

「無かったら、なんか細長い容器でも良いんだけど…」

「…ペットボトルぐらいしかないぞ」

そういってアキラは台所の棚の前に陳列してあるペットボトルを指差した。

「あ、オッケーオッケー!ありがとう。アキラ」

ケイスケは500mlの容器を手に取ると、水を入れ、




その中に、小ぶりのヒマワリを3輪さした。




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