咎狗の血
□永久罪悪
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「…おい」
背中に抱きつくと俺はアキラの肩に顎をのせて笑いかける。
「ん、何?アキラ」
「…何じゃないだろ」
「うん…、そうだね」
俺は構わずアキラに、更にひっついた。
アキラの腰は細いため、優しく抱く。必然的に密着度が増す。
「……っ」
アキラが息を飲むのがわかった。躰も、じんわりと熱を帯び始める。
自分に好意がある証
そんなアキラを目の前にして欲情しないわけがなかった。
「アキラ…かわい…」
耳に唇を近付けてアキラに囁いたあと、うなじにキスを施した。
「ちょ…っ、ケイ…」
舌でチロチロ舐めるとアキラから咎めるような、声が上がる。
――――…あぁ、アキラ……好きだ、大好きだよ
その想いでいっぱいになる。アキラがいるから、傍にいてくれるから
俺は幸せなんだ。
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