DMC小ネタ集

□小ネタ6『ダンテがバージルをお持ち帰りした場合C』
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多分ポエム3の直前の話になります。

『2ダンテがバージルをお持ち帰りする場合』


DMC2ラストミッション。
…夢なら覚めてくれ。
しかも、とびきりの逆夢であってくれ。こんな悪夢、絶対に見たくなかったんだ!

「ハ〜イ、あらムンちゃん、そんなに電話して大丈夫なの?病室でじっとしてなきゃ…」

ブチッ!
通話を切る。

ついでに泡みたいなレースの袖からのびる長い指の手に握られた最新式の携帯を引ったくる。

「ヤツと話すな!」

「だってわざわざ入院先から電話くれたのにー」

「ダメ!ムンドゥスは親の仇だ!」

「そんな話知らないって何度言わせんの?ムンちゃんは、孤児だったアタシに、それはよくしてくれたんだから!」

目の前に、翳った空の色を湛えた目が見開かれる。睫毛長いな、アンタ。
同じ顔とは思えねえ、色気のある流し目が俺を軽く睨んでから、唇を噛んだ。
紫の服とオールバックの髪形は親父そのままだが、そんな色気は遺伝子に乗ってねえよ?

「ナニをよくしてくれたんだ!テメーをオカマにしちまっただろが馬鹿!」

「馬鹿とは何よ!」

「馬鹿に馬鹿と言って何が悪いのよ!いいかげんに目え覚ましなさい!
だーっ!何で俺までオカマ言葉になってんだよ(泣)
俺の馬鹿!」

疲れた!
もの凄く疲れた!
ミッションはあとひとつだが、正直もう死にそうだ!
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