DMC雑感

□バージルが力を追い求める理由について
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『バージルが力を追い求める理由について』

And without strength, you cannot protect anything, let alone yourself.

力こそが全てなんだよ。力がなければ何も守れやしない。自分ひとりさえもな。※


テメンニグルの頂上で、ダンテの腹に閻魔刀ぶっ刺しながら、バージルはダンテにこう説教します。

「ほら、これがいい証拠だ…力で劣ればこの通り、お前が自分の身も守れないだろう?」

そう聞くのが普通なんでしょう。
ですが俺は、これがバージル自身のことに聞こえて仕方がないのです…。


ゲームの1で、ダンテはトリッシュから、
「20年前、母親と兄弟を悪魔に殺されたダンテ」と呼ばれていますし、ダンテ自身が、
「ムンドゥス…汚ねえ事しやがる。自分の仲間を虫ケラのように!…俺の母親と兄弟のときもそうだった。」
と言っています。

バージルは悪魔(ムンドゥス自身かなあ?)に虫ケラのように殺されたか、
殺されかけたことがある、という設定の人物なんですね。
1では魔界で、3では人間の世界に生き延びてましたけど。

漫画では、事件以来別れ別れになっていたように描かれていて、再会したダンテが
「墓場から兄弟がひょっこり出てきたりな」
と言っていました。


1の20年前というと、せいぜい10歳になるかならないかという時点で、双子は別々の人生経験をしたわけです。

バージルは、自身の生存すらおびやかされる目に会った。
そしてダンテは、かけがえのない家族を根こそぎ失う目に会った…。

それが後々の二人の考え方を大きく分かったと思います。

人は己れに欠けていたり奪われたりしたものを追い求める。

バージルは、己れの生存をおびやかされる弱い者の立場から逃れたいと感じながら、人生を過ごしていたのかな…。

そう考えると、彼の華麗な剣技すらもの悲しく感じます。
弱い自分から抜け出すための、陰を持った、必死の修練だったのかと。

ダンテの方は、愛するものを奪った相手に復讐し、次こそは守るための修練ですね。後悔や悔しさが心中にあるという陰は、バージルと同じだけれど。

トリッシュを失ったダンテが涙をこぼすのは、ずっとそう誓って強くなってきた自分が、再び目の前で愛しはじめていた女を殺されたからでしょうね。
(その後トリッシュはあっけらかんと生き返る。バージルのときもこうだったのか!?とかカプコ●のお約束なのか?とか聞いてはイケナイらしい)


話がダンテに逸れました。
バージルは3の1年前に、ダンテに父スパーダの力を一緒に手に入れようと持ちかけて、手痛く拒否されたようですね。

「凶行を繰り返す」とも書かれているんで、力を手に入れるために、手段を選ばずあれこれやってきたということも伝わってきます。

3の「ジャックポット」のシーンを見ると、バージルの方がダンテより背が低いんですよ。

顔色も青白い。
扱っている武器もダンテよりずっと軽い。

あの時のせいで、バージルはダンテより体も小さく、非力に育ったとしたら…?(←ナイナイ!ベオウルフ装備で元気に殴り合ってる姿を見たら!と、ひとり突っ込み)

二人の性格の違いも含めて、子供の頃の体験とその後の身の上。これが、バージルに力を追い求めさせた原因だと俺は結論します。



ここまで読んで、もういい加減、俺の詮索・妄想ぶりに(-_-)呆れている皆さん。

ダメ押しになってしまうし、女々しくて凄い恥ずかしい文章なんですけど、次のページに書いてしまいますね…。

勝手な妄想を許せない方は、ここで引き返して下さい。(*_*)(*_*)////
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