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□カワラナイモノ カワルモノ
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広い…広い青空…
それはどこにいてもカワラナイモノ。
それを眺めながら紫煙を燻らせる俺。
どこにいてもカワラナイモノ。
カワルモノは俺の周りにいる奴らだけ。
髪の色が変わった。
瞳の色が変わった。
話す言葉が変わった。
空気も、陽射しの強さも、目にし、手に触れるもの全てが変わった。
だけど、俺は変わらない。
空も、変わらない。
ただ青く、ただ穏やかに
そこにある。
俺は…
変わることを望みながら、変わることを恐れている。
『俺は…変われない・・・』