海馬総受け(旧)
□熱
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夜も更け、辺り静まり返るころ海馬は帰宅した。
モクバは眠っている。
最近は朝早くに出て夜遅い生活が続いていたため、モクバとは顔も合わせていない。
少しだけ、寝顔を見ようかとも思ったが身体が言うことをきかない。
意外と酷使していたらしい。脳に霞がかかっていくように感じた。
メイドに食事はと聞かれたが、断る。本当は夕食などとっていなかったのだが、食欲よりも身体が求めているのは睡眠。
そのまま自室へと向かった。
薄暗い部屋の中、一直線にベッドへ。歩きながらネクタイを緩め、そのまま倒れこんだ。
急激に意識が眠りへと攫われていく。
ゆっくりと、身体がベッドに沈んでいった。