海馬総受け(旧)
□偽装愛
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「起きたか。瀬人よ」
空気を振動して鼓膜に響く低い声。
彼を見た瞬間、身体の震えが止まらなくなった。
「ふん、何を震えておる。……ああ、これか」
瀬人が無意識に見てしまった拘束具。その視線を受けた剛三郎がくっくっく…と笑いを漏らす。
「見たことは無いか。このような道具を」
瀬人はただ、目を見開いて義父を見つめるしか出来なかった。
「お前は頭のいい子供だ。これから何が行われるのかわかっておるのだろう?そして恐怖に震えている。……………残念だが当たっている。では……楽しませてもらおうか」
そう言った義父の笑みをこの世で一番汚いと、そう思った。
仰向けにされ、乱暴にシャツを引き裂かれた。
露わになる白い肌を剛三郎は手を這わせた。
「ひっ!!……や、止めてくださいっ父上!」
瀬人が許しを請うたその時、剛三郎の顔が変わった。
「誰が喋れといった。お前に許されたのは…悲鳴だけだ」
そう言うと、白いプラスチックでできたボールのような拘束具を口に填められた。
「ふうっ…うぐ…」
口を閉じることができず、涎がだらだらと口から零れた。
剛三郎はニヤリと笑い、さらに瀬人の服を剥ぎ始めた。
抵抗は許されず、それでも瀬人は抵抗しなければならなかった。
そうしなければ、己を守ることができない。
だが、拘束された身では、何も出来ないに等しかった。
下も剥ぎ取られ、剛三郎が瀬人の太腿の内側に手を這わせた。
きめの細かい白い肌は手に吸い付いてくるようで。剛三郎は瀬人の膝を持つと強引に開かせた。
「ひはぁ…」
口に入れた拘束具が言葉を奪う。
剛三郎はそれを楽しむかのように、足枷を引っ張り、脚を開かせた状態で固定した。
あまりにも恥ずかしく、あまりにも屈辱的な姿。
剛三郎は白い肌を堪能した後、瀬人の萎えたそれを握り締めた。
「んぅ……やらぁ……」
しかし、恐怖のほうが強く、一向に硬くはならない。
だが、剛三郎はそれさえも計算していたのか、ただ瀬人を玩具にするためなのか。
スーツのポケットから小瓶を取り出した。
栓を開け、それを海馬の腹の上に垂らす。それは粘度をもって、肌に纏わり付いてくる。
「これが何かわかるか瀬人よ」
瀬人は必死で首を振る。
もうやめて欲しいと。
だが、瀬人の嫌がる顔がそれほど堪らないのか、剛三郎の笑みが深くなるばかりであった。
「非常に強い誘淫剤だ。極秘ルートで手に入れたが……効果を試すにはうってつけだ…」
腹に垂らされていた液体を瀬人のペニスにかける。冷たい感触にさらに萎縮する。とろとろと、瓶に入ってた液体が全て瀬人に注がれる。
使用量が超えているのは火を見るより明らかだ。
液体は瀬人のペニスを伝って、後ろの穴にまで垂れ、そしてシーツを濡らした。
すぐ後に、剛三郎の手が這ってくる。くちゅくちゅと弄られ、大きな手を後ろにあてがわれた。
「んぅ…っ…んんっ!」
瀬人は必死に首を振る。
だが大きな指はいとも簡単に瀬人の領域を犯していく。
容赦なく何本もの指を入れられ、苦痛に顔が歪む。
穴を広げられ、垂らされた液体を中へと塗りこめていく。
「んんっ!?……んはぁ…んんんっ!」
途端に激しい快感に襲われ、意識が吹っ飛ぶ。
我慢することもなく、すぐに瀬人は達した。