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□苦い罠
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【首が痛い静寂の僕】
さらにぐっと力を込める。
腕に筋が浮かぶほど凄まじい力で。
最初は抵抗していた君も,今じゃ随分静かになった。
ひっかかれてできた傷は,まだ随分と生々しいけれど。
大丈夫。
こんな傷ぐらい,許してあげるよ。
だってもう,君は何も言わなくなったから。
「ごめんなさい」も。
「助けて」も。
「殺さないで」も。
最早言葉ですらなかった声も。
言ってしまえば心音も。
君から発せられる音なんて何一つ存在しない。
――ああ,なんて静かなんだ。
君の首を絞めていた腕の力が勝手に抜けて,同時に乾いた笑いがこぼれた。
今,この部屋にあるのは,
僕と,君の死体だけだよ。
2人きりだね。
でも,どうしてだろう。
他に誰もいないはずなのに。
静寂がやけにウルサイ。
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何これ超病んでる(笑)
タイトルもカオス(笑)
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