花巻くん攻略本がほしい!

□生徒会と女子力
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学校に着いてから、優香が来るまでの20分間くらい、クソカワと会話をしては言い方や仕草を直され、優香が来る頃には、疲れ果てていた。





「おっはよーう♪なんで今日早かったのー?なんか提出物?」



「違うよー」



「はっ、ままままままさか、及川君と来た?」



「うん、まあ、諸事情で。」



「なんだよぉぉぉ!羨ましいぞコラァ!」



パシーン!!




「痛い……」



背中を思いっきり叩かれた。



「どうしたの?今日、ちょっと元気なくない?」



疲れてるのだよ。察してくれ。



「そんなことないよー」



「ふーん、なんかいつもと違うような……あっ!髪か!」


「うんそうだよ。(遅ぇ。気づくの)」



「いいね!」




チャイムがなって席に着くとロングホームルームが始まった。




今日は球技会の競技を決めるのだ。



うちの学校は一年は自分の部活のものにでてよし、2年は女子だけ、3年はだめ。ルールはそれだけで、クラス対抗だ。




はっきりと言おう。









私は全くと言っていいほどに運動はできない。



運動神経抜群!と言いたかった。


もうちょっと運動できてもいいのになと自分でも思う。



ホントにリレーとかをすると、私で必ず抜かれるので、できるだけ腹痛を訴えて、見学にしている。




今回も無論そうさせていただく。その方がクラスのためだから。




学級委員が競技を書いていく。


•バレー(2チーム、12人)



•バスケ(10人)



•テニス(ダブルス、8人)



•卓球(ダブルス8人)



うちのクラスは38人。



さて、どれにしようか。



すると、「芹ちゃーん!バレーにしなよー!」




すぐにやだというつもりだったが、どうせどれかにはならなくちゃいけない訳で。




「うーん……」



「俺教えるからさ!」



「わかった。」



まあ、どうせ本番は出ないんだけどね。



「及川君〜」



「あれ、優香ちゃん?どしたの?」



「テニスにしませんか!私教えますよ!」



おお、積極的!頑張れ優香!



「うん!いいね〜テニスやってみたかったしね。」



「ありがとうございます!!」



いいなーこういうことも同じクラスだとできるんだなー


しみじみと思っていると、



「…………マッキーもバレー部だよ。放課後、うちの部終わるまで見学してて。」



ぼそっと小声で及川が言った。



でかした及川。



「ありがと。」


ぼそっと言った。●●
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