花巻くん攻略本がほしい!

□好きな人の彼女さん。
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私は3組に、友達のところへ行くついでで、花巻君のところに行った。


しかし、すぐに後悔することになる。





友達と話していると、




「あーおい!」



「気持ちが悪いわ。やめて。」



生徒会長にちょっかいをかける花巻君。




扱いは酷いのに、ちょっと嬉しそうだ。




チクリ



男子達が野次る。



「おいおいー、花巻〜無視されてんぞー」




「うるせぇ、ほっとけ」



花巻君は怒っていなかった。むしろちょっと笑顔。



チクリ



次の瞬間、花巻君の口が生徒会長の頬に近づいて、









……触れた。



「はーーー!?」



「花巻っ!てめー羨ましいぜ!」



「リア充爆発しろ!」



クラスは大盛り上がり。



「ねえねえ、ヤバくない?あれ、花巻君べた惚れじゃぁん!羨まし!」



と友達が言う。空気を読んでくれ。いや、読めていないのは私か。



「そうだね〜お熱〜い!」



笑顔で言った。こんな花巻君の顔初めて見た。




ああ、この顔、私に向けてくれないかな。




と思っていると、



「お?芹チャンじゃん!どしたの?てか見てた?ハズ」




「……………え?あ、花巻君、私はえと、友達と話してただけだよ。」



「ん?元気ない?なんかあった?」



私知らない、恋がこんなに苦しいなんて。




この胸のチクッが嫉妬だなんて、知らないよ。



「いや?元気だよ」



「いつももっとうっさいじゃん。何があったか知らないけど、元気出せ!」



と言って、頭を撫でられた。




これ以上好きにさせないで。




思わず、ホントに思わず。涙がポロっとこぼれてしまった。●●
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