花巻くん攻略本がほしい!

□球技会
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「中村さんー及川といちゃつくのもいいけどそろそろうちの主将返してくださーい」



松川君だ。



「いちゃついてなんかありませーん!殺しあいでーす!」



「違うでしょ!芹ちゃん?!」



うるさいなクソカワは。




「ふーん?ホントに〜?」



全く、松川君も馬鹿だな。私が好きな人なんて1人しかいないのに!


「まっつん違うよ〜!芹ちゃんの好きな人はマッキーだよー!」



は?殺した方がいいのかな



「ええ?マジか。花巻か!そんな目で睨むなよ!今花巻いねえだろ!」



「………は?」



岩泉ちゃんはびっくりしてキャパオーバーみたいだ。むしろは?しか言ってない。



いろいろ考える前に、



「おい、クソカワ。てめぇな。あんまりふざけたこと言ってっと五寸釘ぶち込むぞ」



「ごごごごごこめんなさっ!ゆ、許して!殺さないで!お願い芹ちゃん!ホントっ!ごめっ!」



そこに話題の張本人がやってきた。



「おーい、お前らうっさいぞーなんの話ししてんだよー?」



「おお、花巻か。いや、中村さんがさ」



「わーストップストップ!!松川くん!」



何を言い始めるんだあいつは!



柵から身を乗り出した。



「ちょっ、芹ちゃんあぶなっ」



クソカワの制止の声を聞けばよかった……



「え?ひゃっ!うわっ」



お、落ちるっ!思わず目を瞑った。









しかし、痛みは襲ってこない。かわりに柔らかい感触。




目を開けると、クソカワの上に乗っかっていた。



「あぶないよ!何してんのさ!」



落ちそうになっていた私を抱きかかえて一緒に倒れたらしい。



ギャラリーの上にクソカワ、私の順で転んでいた。




「ごめ!すぐ降りっ!」



「うわっ、ちょっ」



「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあ!!」」



「うおいっどうした?!」



松川くんと岩泉ちゃん、花巻君が登ってきた。




クソカワは私の下からもぞもぞと出て岩泉ちゃんに思いっきり抱きついて



「俺もうお婿にいけない!!」


と言った。



すぐに頭をグーで殴られ、きもい!と言われていた。



「で、ナニされたの?及川は」



松川君、聞くな!



「こここ、股間握られたぁぁ!」



「「ぶひゃひゃひゃひゃ!」」



松川くんは大笑い。岩泉ちゃんも吹き出している。



「もう〜みんなひどぉい!」


「私だって好きでこんな奴の股間握ったわけじゃないし!」



「こんな奴………」



「ぶひゃひゃひゃひゃ!」


あれ練習。●●
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