花巻くん攻略本がほしい!
□え?何故に
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乙女ゲーパーティーを終えた私たちはそのあとは
かなり早く時は過ぎ、修学旅行は幕を閉じた。
そして次は文化祭だがその前に模試というこの状況で、
私は中庭に呼び出されて告白されている。
「あの!ぼ、僕!中村先輩のこと好きです!その、つ、付き合ってくれませんか!!」
大きな声でそう言われる。
先輩ということは年下かな。
「いや、あのごめん。うん。すっごく嬉しいんだけどね、えとほら自分から攻略しなくて済むし」
「?」
「や、こっちの話。ごめんごめん、でも私好きな人がいて、だからその」
「じゃ、じゃあ!犬にしてくれませんか!!」
「???犬???」
「はい!僕先輩の犬になりたいです!お願いです!」
これってオッケーしていいの!?え、困る。
ま、いっか
この子可愛いし。
「いいよ!君何年生?名前は?」
「僕は2年2組、太田まもるです!よろしくお願いします!中村先輩!」
「あ、下の名前でいいよ」
「本当ですか!?」
あ、犬みたいにキラキラしてる
「うん。もちろん」
「ありがとう!芹先輩!」
握手を交わして私たちは主従関係(?)となった。
え。なぜに。
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花巻side
は?という感じだった。
なんと芹チャンが告白されていたのだ。
あの芹チャンが!?すごい驚きだが、まあ可愛くないわけではないからな。
いや、可愛いわけではないけど。
なんだか複雑だ。